空路でカナダへ渡航する際に必要なeTA(Electronic Travel Authorization=電子渡航認証)の申請では、住所をすべて英語で入力します。ESTAなど他国の申請と違い、番地と町名が別々の欄に分かれているため、日本の住所をどう分解するかで手が止まりやすい部分です。この記事では各欄への振り分けを記入例つきで解説します。
eTAの住所欄は番地と町名が分かれている
多くの海外フォームは「Address Line 1」に番地と町名をまとめて入れますが、カナダeTAは項目が細かく分かれています。
- Apartment/Unit(アパート・部屋番号)
- 205
- Street number(番地)
- 3-12-5
- Street name(通り名・町名)
- Roppongi
- City/Town(市区町村)
- Minato-ku
- Province/State(州・都道府県)
- Tokyo
- Postal code(郵便番号)
- 106-0032
- Country(国)
- Japan
日本の住所には「通り名」という概念がないため、町名(六本木)をStreet nameに入れます。丁目・番・号はハイフンでつないでStreet numberに入れてください。番地の考え方は番地・丁目の英語表記で詳しく解説しています。
建物名はどこに入れるか
eTAには建物名を入れる専用欄がありません。集合住宅に住んでいる場合の扱いは次のようにします。
- 部屋番号
- Apartment/Unit欄に数字だけを入れます(205号室なら「205」)。
- 建物名
- 省略して構いません。eTAは荷物の配達に使う住所ではなく本人確認のための情報なので、建物名が無くても審査に影響しません。
- どうしても入れたい場合
- Street name欄に「Roppongi, Mori Tower」のように続けて書きます。ただし文字数制限に注意してください。
荷物の受け取り先として使う住所とは目的が違う点を押さえておくと迷いません。配送用の書き方はマンション・アパートの英語住所を参照してください。
カナダ滞在先の住所を聞かれる場合
申請の流れによっては、カナダでの滞在先を入力する欄が出ることがあります。ここは自分の住所ではなく、カナダの宿泊先を入れます。
- ホテル泊
- 予約確認メールの住所をそのまま使います。
- Street number
- 123 / Street name:Main Street / City:Toronto / Province:ON / Postal code:M5H 2N2
カナダの州は2文字の略称(ON=オンタリオ、BC=ブリティッシュコロンビア、QC=ケベック、AB=アルバータ)です。郵便番号は「M5H 2N2」のように英数字が交互に並ぶ形式で、途中に半角スペースが入ります。カナダの住所書式はカナダへの荷物の送り方にまとめています。
氏名とパスポート情報は券面どおりに
住所以上に厳密なのが氏名です。eTAはパスポート情報と紐づけて発行されるため、綴りが1文字違うと搭乗を断られることがあります。
- Family name / Surname
- ITO(パスポートの姓)
- Given name(s)
- RYUICHIRO(パスポートの名)
長音の扱い(伊藤=ITO か ITOH か)は人によって違います。記憶ではなく必ずパスポートの券面を見て入力してください。ローマ字のルールは日本人の氏名をローマ字で書く方法、姓名の欄の意味はGiven Name・Surnameとは?で解説しています。
よくあるエラーと対処
- 1全角文字が混ざっている:数字・ハイフン・スペースをすべて半角にします。日本語入力のままの全角ハイフンが最多の原因です。
- 2Postal codeで弾かれる:ハイフンあり(106-0032)とハイフンなし(1060032)の両方を試します。
- 3Province/Stateの選択肢に日本の都道府県が出ない:先にCountryをJapanに切り替えると入れ替わります。
- 4電話番号エラー:国番号81を選び、市外局番の先頭の0を取ります(03-1234-5678 →「3-1234-5678」)。考え方は日本の電話番号の国際表記を参照してください。
- 5Street numberに文字が入らない:数字とハイフンのみ受け付ける場合があります。「3-12-5」で通らないときは町名側にまとめる形を試します。
なお、eTAの必要性・手数料・入力仕様は変更されることがあります。最終的にはカナダ政府(IRCC)の公式サイトで最新の案内を確認してください。
他国の電子渡航認証との違い
同じ電子渡航認証でも、住所欄の分け方は国ごとに違います。日本の住所を逆順・半角ローマ字にするという原則は共通なので、一度作れば使い回せます。
- アメリカのESTA
- Address Line 1 / 2にまとめて入れる形式(ESTAの住所欄の書き方)
- 韓国のK-ETA
- 番地と町名をまとめる形式(K-ETA(韓国電子渡航認証)の住所入力)
- オーストラリア・ニュージーランド
- ETA / NZeTA(オーストラリアETA・NZeTA申請の住所入力)
GlobalShipsで英語住所を自動生成
GlobalShips(globalships.jp)は、郵便番号を入力するだけで日本の住所を英語表記に変換する無料ツールです。番地・町名・市区町村・都道府県・郵便番号が分かれた形で出力されるため、eTAのように欄が細かく分かれた申請フォームにもそのまま振り分けられます。処理はブラウザ内で完結し、住所情報が外部に送信されることはありません。
まとめ
カナダeTAの住所入力で押さえるのは、①番地(Street number)と町名(Street name)が別の欄であること、②建物名の専用欄はなく部屋番号だけをApartment/Unitに入れればよいこと、③すべて半角のローマ字であること、の3点です。氏名はパスポートの券面と1文字も違わないように入力してください。