ベトナムへ観光や商用で渡航する場合、オンラインで申請するe-Visa(電子ビザ)が利用できます。申請フォームは英語で、日本の住所や滞在先を英語で入力します。他国の電子渡航認証と比べて特徴的なのが、入国・出国する地点をあらかじめ指定する点です。この記事では住所欄を中心に、記入例つきで整理します。
なお、e-Visaの対象・滞在可能日数・手数料・入国地点の一覧は変更されることがあります。申請前に必ずベトナム政府の公式e-Visaサイトおよび在日ベトナム大使館・領事館の案内で、渡航時点の条件を確認してください。
自宅住所(Permanent residential address)の入れ方
日本の住所を逆順のローマ字で、1つの欄にまとめて入力します。欄が分割されていないため、番地から国名までを続けて書きます。
〒106-0032 東京都港区六本木3-12-5 森タワー205号室 の場合:
Permanent residential address:#205 Mori Tower, 3-12-5 Roppongi, Minato-ku, Tokyo 106-0032, Japan
部屋番号は「#205」の形で先頭に置くと読み取りやすくなります。文字数制限に達する場合は建物名を省き、部屋番号と番地・町名を優先してください。全体の並べ方は日本の住所を英語で書く方法、番地の区切りは番地・丁目の英語表記で解説しています。
勤務先(Occupation / Company)の欄では、会社名・住所・電話番号を求められます。会社名の英語表記は他の提出書類と揃えてください。
★入国地点・出国地点の指定が最大の注意点
ベトナムe-Visaは、申請時に**入国する空港・港・国境ゲート(Allowed entry gate)を指定**します。ここが他国の電子渡航認証と決定的に違う点です。
- ハノイ着ならノイバイ国際空港、ホーチミン着ならタンソンニャット国際空港、ダナン着ならダナン国際空港を選びます
- **指定した地点以外からは入国できない**ことがあります。乗継やフライト変更で到着空港が変わる場合は注意してください
- 出国地点も指定します。入国と出国で別の都市を使う周遊なら、それぞれ正しく選びます
航空券を確定してから申請するのが安全です。申請後に到着空港が変わった場合、修正できないため取り直しになる可能性があります。
ベトナム滞在先(Intended address)の入れ方
滞在先は自分の住所ではなく、ベトナムでの宿泊先を入れます。
- ホテル泊
- 予約確認メールに記載された英語の住所をそのまま写します。
- → 例
- Hotel ABC, 123 Nguyen Hue, District 1, Ho Chi Minh City
ベトナムの住所は「番地 → 通り名 → 区(District)→ 市」の順です。ホーチミン市は区が番号(District 1、District 3 など)で表されることが多く、ハノイは地区名(Hoan Kiem、Ba Dinh など)が使われます。
複数都市を回る場合は最初の宿泊先で構いません。宿が未定のままでは申請を完了できないため、1泊目を確定させてから申請してください。ホテル住所の扱いは海外ホテル予約の住所入力も参考になります。
氏名・パスポートと顔写真
氏名はパスポートの券面と完全に一致させます。e-Visaはパスポート番号に紐づいて発給されるため、綴りが違うと入国時に照合できません。
- Surname
- ITO
- Given name
- RYUICHIRO
ベトナムe-Visaでは、顔写真とパスポート写真ページの画像アップロードが必要です。顔写真は白背景・正面・眼鏡なしが基本で、規定を満たさないと差し戻されます。ローマ字の原則は日本人の氏名をローマ字で書く方法を参照してください。
パスポートの残存有効期間にも条件があります(入国時点で6か月以上を求められるのが一般的)。渡航前に確認してください。
よくあるエラーと対処
- 1全角文字が混ざっている:住所・氏名・電話番号の数字とハイフンをすべて半角にします。日本語入力のままの全角ハイフンが最多の原因です。
- 2住所が長すぎて入りきらない:建物名を省略し、部屋番号・番地・町名・市区・都道府県・郵便番号・Japanを優先します。
- 3写真がアップロードできない:ファイル形式とサイズの規定を確認します。スマートフォンの高解像度写真は容量超過になりやすいので縮小してください。
- 4入国地点が見つからない:小規模な空港や国境は選択肢にない場合があります。対象の一覧は公式サイトで確認してください。
- 5電話番号エラー:国番号81を付け、先頭の0を取ります(090-1234-5678 →「+81 90-1234-5678」)。詳しくは日本の電話番号の国際表記を参照。
- 6発給後に内容を間違えていた:修正できないため取り直しになります。**送信前にパスポート番号・氏名・入国日・入国地点を必ず見直してください。**
発給されたe-Visaは印刷して持参するのが安全です。入国時に提示を求められることがあります。
他国の渡航認証との違い
日本の住所を逆順・半角ローマ字にする原則は共通です。違うのは入力欄の分け方と、追加で求められる情報です。
- ベトナムe-Visa
- 住所は1欄にまとめる。**入国地点・出国地点の指定**と写真アップロードが必要
- インドe-Visa
- 参照人2か所が必要(インドe-Visa申請の住所入力)
- アメリカのESTA
- 自宅・米国滞在先・勤務先(ESTAの住所欄の書き方)
- カナダのeTA
- 番地と町名が別欄(カナダeTA申請の住所入力)
- 韓国のK-ETA
- 韓国滞在先が必須(K-ETA(韓国電子渡航認証)の住所入力)
入国時に書く書類は入国カード・税関申告書の住所の書き方にまとめています。
GlobalShipsで英語住所を自動生成
GlobalShips(globalships.jp)は、郵便番号を入力するだけで日本の住所を英語表記に変換する無料ツールです。1行にまとめた形でも、欄ごとに分けた形でも取り出せるため、ベトナムe-Visaのように住所欄が1つの申請にもそのまま使えます。処理はブラウザ内で完結し、住所情報が外部に送信されることはありません。
まとめ
ベトナムe-Visaの住所入力は、①自宅は日本の住所を逆順・半角ローマ字で1欄にまとめる、②滞在先は実在する宿泊先を入れる、③氏名はパスポートの券面どおり、が要点です。最大の注意点は**入国地点・出国地点の指定**で、実際の便と合わないと入国できないことがあります。航空券を確定してから申請してください。