マレーシアへ渡航するとき、多くの旅行者は到着前にMDAC(Malaysia Digital Arrival Card)をオンラインで提出します。紙の入国カードが電子化されたもので、パスポート情報・便名・滞在先・自宅住所を入力します。日本の住所をマレーシア側の様式に当てはめる場面が出てくるため、欄ごとの振り分けを先に決めておくと詰まりません。この記事では記入例と、つまずきやすい箇所をまとめます。対象者や免除の範囲、提出期限は変更されることがあるので、申請の直前に公式の案内で確認してください。
MDACで入力する住所は2種類
住所を書く欄は次の2つです。
- 1Address in home country(自国の住所):日本の自宅です。逆順の半角ローマ字で入力します。
- 2Accommodation address in Malaysia(滞在先):マレーシアでの宿泊先です。ホテル名と住所、または滞在する家の住所を入れます。
自宅の欄にホテルを書く、滞在先の欄に日本の住所を書く、という取り違えが最も多いミスです。入国審査ではマレーシア国内での所在を確認するので、滞在先の欄は実際に泊まる場所を入れてください。紙の入国カードとの共通点は入国カード・出入国カードの住所の書き方にまとめています。
日本の自宅住所の記入例
日本語:〒108-0075 東京都港区港南2-16-3 サンハイツ405号室
- Address line 1
- 2-16-3 Konan
- Address line 2
- #405 Sun Heights
- City
- Minato-ku
- State
- Tokyo
- Postcode
- 108-0075
- Country
- Japan
丁目・番・号はハイフンでつないで「2-16-3」とし、町名(Konan)を続けます。建物名と部屋番号は Address line 2 に入れ、欄が無ければ Address line 1 の先頭にまとめて「#405 Sun Heights, 2-16-3 Konan」と書いても通ります。
State の欄は都道府県です。東京都は Tokyo、愛知県は Aichi で、-to や -ken は付けません。北海道だけは Hokkaido と書きます。都道府県の一覧は都道府県の英語表記一覧で確認できます。
入力はすべて半角です。全角の数字・ハイフン・スペースが混ざると保存できないことがあります。
滞在先の住所はホテルの英語表記をそのまま写す
滞在先は、ホテルの予約確認メールに載っている英語の住所をそのまま写します。
- 例
- Hotel ABC Kuala Lumpur, Jalan Sultan Ismail, 50250 Kuala Lumpur, Malaysia
- → ホテル名
- Hotel ABC Kuala Lumpur / 住所:Jalan Sultan Ismail / 郵便番号:50250 / 都市:Kuala Lumpur / 州:Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
マレーシアの住所では「Jalan(通り)」「Lorong(小路)」「Taman(住宅地)」といった語が地名の一部として出てきます。これらは翻訳せず、そのまま書き写してください。郵便番号は5桁の数字です。
州(State)の欄は選択式になっていることが多く、クアラルンプールは州ではなく連邦直轄領(Wilayah Persekutuan)に分類されます。ペナンは Pulau Pinang、マラッカは Melaka と表記されるため、日本語の呼び方と選択肢が一致しないことがあります。予約確認メールの表記と地図を照らし合わせて選んでください。
複数都市を回る場合は最初に泊まる1件で足りるのが通例です。友人宅に泊まる場合は住所とユニット番号を事前に聞いておきます。
提出の期限と料金
MDACは到着前の限られた期間内に提出する決まりです。早すぎると受け付けられず、忘れたまま到着すると空港で対応が必要になります。渡航日が近づいてから、英語住所とホテル情報を手元に置いて一気に入力するのが効率的です。
公式の窓口から提出すれば料金はかかりません。検索結果に出てくる代行サイトは手数料を取るものがあり、公式と画面が似ているため見分けがつきにくいことがあります。パスポート番号や住所を渡す相手なので、公式の案内から入ってください。
マレーシアを出国して再入国する場合(近隣国との往復など)は、そのたびに提出が必要になるのが通例です。1回出せば滞在中ずっと有効というものではありません。
連絡先とパスポート情報の欄
メールアドレスは提出確認の通知が届くので、渡航中も確認できるものを入れてください。迷惑メールに振り分けられることがあるため、届かないときは迷惑メールフォルダも見てください。
電話番号は国番号付きで入力します。日本の携帯なら先頭の0を落として「+81 90 1234 5678」の形です。国番号の欄が別になっている様式では、Country code に 81、番号の欄に 9012345678 と入れます。書式の詳細は日本の電話番号の国際表記にまとめています。
氏名はパスポートの券面と一致させます。姓と名の欄を入れ替えないよう、Family name / Given name のラベルを確認してください。ローマ字の作り方は氏名のローマ字表記ガイドを参照してください。
よくある入力エラー
- 1全角文字の混入:数字・ハイフン・アルファベットは半角にします。スマートフォンの日本語キーボードのままだと混ざりやすい箇所です。
- 2郵便番号の桁数違い:日本の郵便番号は7桁、マレーシアは5桁です。滞在先の郵便番号に日本の桁数を入れると弾かれます。
- 3州の選択ミス:クアラルンプールは州ではなく連邦直轄領です。選択肢に「Kuala Lumpur」が州として並んでいない場合は Wilayah Persekutuan を選びます。
- 4便名の書式:航空会社コードと数字を続けて「MH89」のように入れます。空白やハイフンで区切ると通らないことがあります。
- 5日付の順序:DD/MM/YYYY か MM/DD/YYYY かを画面のラベルで確認してください。
- 6提出後の修正:内容を直せる範囲は様式によって異なります。誤りに気づいたら早めに公式の案内で修正手順を確認し、必要なら再提出してください。
- 7同行者の分:家族連れでも1人ずつパスポート情報が必要です。代表者1人分だけ出して全員分と勘違いしないようにしてください。
GlobalShipsで英語住所を自動生成
GlobalShips(globalships.jp)は、郵便番号を入力するだけで日本の住所を英語表記に変換できる無料ツールです。Address line / City / State / Postcode に分かれた形で出るので、MDACの入力欄にそのままコピーできます。変換はブラウザ内で完結し、入力内容が外部に送信されることはありません。
まとめ
MDACの住所入力は、①自国の住所には日本の住所を逆順の半角ローマ字で、②滞在先にはマレーシアの宿泊先を、と書き分けます。滞在先はホテルの予約確認メールの英語表記をそのまま写し、Jalan などの語は訳さずに残してください。提出は到着前の限られた期間内で、公式の窓口なら無料です。同じ電子入国カードとしてはタイTDACの住所入力、SGアライバルカードの住所入力も同じ考え方で書けます。