インドへ観光や商用で短期渡航する場合、オンラインで申請するe-Visa(電子ビザ)が使えます。他国の電子渡航認証(ESTAやeTA)と比べて入力項目が多く、住所も自宅・勤務先・インド滞在先の3種類に加えて、参照人(Reference)の住所まで求められます。この記事では住所関連の欄をどう埋めるかを記入例つきで整理します。
なお、e-Visaの対象・種類・手数料・有効期間は変更されることが多く、渡航目的によっても異なります。申請前に必ずインド政府の公式e-Visaサイトおよび在日インド大使館・総領事館の案内で最新の条件を確認してください。
自宅住所(Present Address)の入れ方
日本の住所を逆順のローマ字で入力します。欄の名前がやや独特です。
- House No. and Street
- #205 Mori Tower, 3-12-5 Roppongi
- Village/Town/City
- Minato-ku
- State/Province/District
- Tokyo
- Postal/Zip Code
- 106-0032
- Country
- JAPAN
「House No. and Street」に建物名・部屋番号・番地・町名をまとめて入れます。日本の住所に「通り名」はないため、町名(Roppongi)をStreetの位置に置きます。
もう1つ聞かれるのが Permanent Address(恒久住所)です。現住所と同じなら「Same as above」を選ぶか同じ内容を入れます。実家など別の住所がある場合はそちらを書きます。全体の並べ方は日本の住所を英語で書く方法を参照してください。
★参照人(Reference)2か所が最大の関門
インドe-Visa特有の項目です。**インド側と日本側の両方**に、参照人の情報を書きます。
Reference Name in India(インド側): ・観光の場合はホテル名と住所で足りることが多いです → Name: Taj Hotel / Address: Apollo Bunder, Mumbai, Maharashtra / Phone: +91-22-1234-5678 ・知人を訪ねる場合はその人の氏名・住所・電話番号 ・商用の場合は訪問先企業の名称・住所・担当者連絡先
Reference Name in Japan(自国側): ・家族や知人の氏名・住所・電話番号を書きます → Name: HANAKO YAMADA / Address: 2-16-3 Konan, Minato-ku, Tokyo / Phone: +81-3-1234-5678 ・自分の勤務先を書くことも可能です
どちらも空欄では申請を完了できません。インド側の参照人が決まっていない場合は、先に宿を確定させてホテル情報を使うのが現実的です。電話番号は国番号(インドは+91、日本は+81)を付けて書きます。
勤務先(Present Occupation)の住所
職業に応じて勤務先または在学先の情報を入力します。
- Employer Name / Institution
- GlobalShips Inc.
- Designation(役職)
- Manager
- Address
- 3-12-5 Roppongi, Minato-ku, Tokyo 106-0032, JAPAN
- Phone
- +81-3-1234-5678
会社名の英語表記は、在職証明などの他の提出書類と同じ文字列に統一してください。Co., Ltd. と Inc. が混在すると照合で引っかかります。選び方は株式会社・合同会社を英語で書く方法で解説しています。
学生・無職・退職者・主婦(主夫)の場合は、該当する職業区分を選びます。無理に前職を書かないでください。
氏名とパスポート情報
氏名はパスポートの券面と完全に一致させます。e-Visaはパスポート番号に紐づいて発給されるため、綴りが違うと入国時に照合できません。
- Surname
- ITO
- Given Name
- RYUICHIRO
注意点として、インドの申請フォームでは**姓(Surname)が空欄だとエラーになる**仕様のことがあります。パスポートに姓名が記載されている日本人は問題ありませんが、券面の表記をそのまま写してください。
さらに、両親の氏名・生年月日・国籍を求められます。これも英語(ローマ字)で入力します。旧姓や過去に使用した名前の欄がある場合、該当がなければ空欄またはNAで構いません。ローマ字の原則は日本人の氏名をローマ字で書く方法を参照してください。
よくあるエラーと対処
- 1全角文字が混ざっている:住所・氏名・電話番号の数字とハイフンをすべて半角にします。日本語入力のままの全角ハイフンが最多の原因です。
- 2使えない記号で弾かれる:「〒」「#」などが受け付けられない場合があります。#が弾かれるなら「Room 205」の形に置き換えます。
- 3入力途中でセッションが切れた:申請IDを控えて保存し、時間を空けずに再開してください。長時間放置すると入力が失われます。
- 4参照人欄が埋まらない:インド側は宿泊先のホテル情報で代替できます。先に宿を確定させてください。
- 5写真・パスポートのアップロードが通らない:規定のサイズ・形式・背景色(写真は白背景の正方形が一般的)を満たしているか確認します。住所とは別の問題です。
- 6Postal Codeの桁数エラー:ハイフンなしの7桁(1060032)を試します。
- 7電話番号エラー:国番号を分ける欄なら81を選び、先頭の0を取ります。詳しくは日本の電話番号の国際表記を参照。
申請後は発給されたe-Visaを印刷して持参するのが安全です。入国時に提示を求められることがあります。
他国の渡航認証と比べた特徴
日本の住所を逆順・半角ローマ字にする原則は共通ですが、インドe-Visaは入力量が明確に多いです。
- インドe-Visa
- 自宅・恒久住所・勤務先・インド滞在先・**参照人2か所**・両親の情報。写真とパスポートのアップロードも必要
- アメリカのESTA
- 自宅・米国滞在先・勤務先(ESTAの住所欄の書き方)
- カナダのeTA
- 自宅のみ。番地と町名が別欄(カナダeTA申請の住所入力)
- 韓国のK-ETA
- 自宅・韓国滞在先(K-ETA(韓国電子渡航認証)の住所入力)
- オーストラリア・NZ
- 自宅のみ。アプリ申請(オーストラリアETA・NZeTA申請の住所入力)
一度英語住所を作っておけば全部に使い回せます。入国時に書く書類は入国カード・税関申告書の住所の書き方にまとめています。
GlobalShipsで英語住所を自動生成
GlobalShips(globalships.jp)は、郵便番号を入力するだけで日本の住所を英語表記に変換する無料ツールです。番地・市区町村・都道府県・郵便番号が分かれた形で出力されるため、House No. and Street / City / State / Postal Code の各欄にそのまま振り分けられます。自宅・勤務先・日本側参照人の3つ分を先に作っておくと、入力が一度で済みます。処理はブラウザ内で完結し、住所情報が外部に送信されることはありません。
まとめ
インドe-Visaの住所入力は、①自宅は日本の住所を逆順・半角ローマ字で、②勤務先は他の提出書類と同じ会社名表記で、③インド滞在先は実在する宿泊先を、が要点です。他国と違う最大の関門は**インド側と日本側の参照人2か所**で、ここは空欄では申請できません。観光ならインド側はホテル情報で代替できます。制度は変更が多いため、申請前に公式サイトで最新の条件を確認してください。