中国のビザ申請は、オンラインで申請フォーム(COVA)を作成し、ビザセンターで書類を提出する流れが一般的です。入力項目が多く、住所も自宅・勤務先・中国滞在先の3種類を求められるため、どこに何を入れるかを先に整理しておくと入力が早く済みます。この記事では住所欄を中心に記入例つきで解説します。
なお、ビザの要否・必要書類・手数料・申請の流れは変更されることが多く、渡航目的や滞在日数によっても変わります(短期滞在の査証免除措置が実施される期間もあります)。最終的には駐日中国大使館・領事館および中国ビザ申請センターの公式案内で、自分の渡航時点の条件を必ず確認してください。
自宅住所(Current residential address)の入れ方
日本の住所を逆順のローマ字で入力します。〒106-0032 東京都港区六本木3-12-5 森タワー205号室 の場合:
- Street address
- #205 Mori Tower, 3-12-5 Roppongi
- City
- Minato-ku
- Province / State
- Tokyo
- Zip code
- 106-0032
- Country / Region
- JAPAN
東京23区はCityに区名(Minato-ku)、Province欄に「Tokyo」を入れます。政令指定都市は「Naka-ku, Yokohama-shi」とまとめると確実です。
注意点が2つあります。1つは、**住民票の住所と一致させる**こと。申請書類として住民票の提出を求められることがあり、記載と食い違うと差し戻しの原因になります。住民票の英訳は住民票の英語翻訳で扱っています。もう1つは、居住期間を聞かれる場合があるため、引っ越し直後は前住所も答えられるようにしておくことです。
勤務先・学校の住所
職業欄に応じて、勤務先または在学先の情報を入力します。ここも英語表記です。
- Employer / School name
- GlobalShips Inc.(法人格の英語表記を統一する)
- Department / Position
- Sales Department / Manager
- Street address
- 3-12-5 Roppongi
- City
- Minato-ku
- Province
- Tokyo
- Zip code
- 106-0032
- Country
- JAPAN
- Telephone
- +81 3-1234-5678
会社名の英語表記は、登記上の表記があればそれを使います。Co., Ltd. / Inc. / K.K. のどれを選ぶかより、**在職証明書やその他の提出書類と同じ文字列にする**ことが重要です。表記が混在すると照合で引っかかります。選び方は株式会社・合同会社を英語で書く方法で解説しています。
学生・無職・退職者の場合は、該当する職業区分を選び、勤務先欄は空欄または指示に従って記入します。無理に前職を書かないでください。
中国滞在先(Itinerary in China)の入れ方
ここが最も重要で、空欄では受理されません。入れるのは自分の住所ではなく中国での滞在先です。
- ホテル泊
- 予約確認書に記載された英語のホテル名と住所を写します。
- Hotel name
- Beijing Grand Hotel
- Address
- No.1 Jianguo Road, Chaoyang District, Beijing
中国の住所は「番地・道路名 → 区 → 市 → 郵便番号6桁」の順で、ピンイン表記にします。Room / Tower がある場合は先頭に置きます。書式は中国・台湾への荷物の送り方で詳しく解説しています。
- 知人宅に泊まる
- 住所と、招へい者の氏名・電話番号・関係を入力します。招へい状(Invitation letter)の提出を求められることがあります。
- 商用
- 訪問先企業の名称・住所・連絡先と、招へい状の情報を入力します。
- 複数都市を回る
- 日程順に滞在先を並べて入力します。入国日・出国日と対応が取れるようにしてください。
予約は取り消し可能なもので構いませんが、**申請時点で実在する予約であることが前提**です。架空の予約は虚偽記載になります。
氏名・パスポート情報は券面どおり
氏名はパスポートの券面と1文字も違わないように入力します。ビザはパスポートに貼付されるため、綴りが違うと発給されても使えません。
- Surname / Family name
- ITO
- Given names
- RYUICHIRO
- Name in Chinese characters
- 漢字氏名を持っている場合は入力欄があります。日本人は通常、漢字の氏名を持っているため、戸籍どおりの漢字を入れます(簡体字への変換は不要です)。
長音の扱い(伊藤=ITO か ITOH か)は人によって違います。記憶ではなく券面を見て入力してください。ルールは日本人の氏名をローマ字で書く方法で解説しています。
よくあるエラーと対処
- 1全角文字が混ざっている:住所・氏名・電話番号の数字とハイフンをすべて半角にします。日本語入力のままの全角ハイフンが最多の原因です。
- 2入力途中でセッションが切れた:申請番号を控えて保存し、時間を空けずに再開してください。長時間放置すると入力内容が失われます。
- 3Province欄に日本の都道府県が出ない:先にCountryをJAPANに切り替えると入れ替わります。
- 4電話番号エラー:国番号を分ける欄なら81を選び、先頭の0を取ります(03-1234-5678 →「3-1234-5678」)。考え方は日本の電話番号の国際表記を参照してください。
- 5滞在先が空欄のまま進めない:仮予約でも実在する予約を先に取ってください。
- 6過去の渡航歴を思い出せない:直近の渡航については記載を求められます。パスポートのスタンプで確認してから入力してください。
- 7印刷した申請書の内容がフォームと違う:修正後は必ず最新版を再出力します。旧版を提出すると差し戻されます。
他国の申請と表記を揃えておく
住所と氏名の英語表記は、一度確定させて全部の申請で使い回すのが最も安全です。申請ごとに表記が揺れると、書類間の不一致を疑われます。
- 他の渡航関連の申請
- アメリカのESTA(ESTAの住所欄の書き方)/カナダのeTA(カナダeTA申請の住所入力)/韓国のK-ETA(K-ETA(韓国電子渡航認証)の住所入力)/各種ビザ申請(ビザ申請の住所を英語で書く方法)
- 入国時の記入
- 入国カード・税関申告書(入国カード・税関申告書の住所の書き方)
GlobalShipsで英語住所を自動生成
GlobalShips(globalships.jp)は、郵便番号を入力するだけで日本の住所を英語表記に変換する無料ツールです。番地・市区町村・都道府県・郵便番号が分かれた形で出力されるため、申請フォームの Street address / City / Province / Zip code の各欄にそのままコピーできます。自宅と勤務先の両方を作っておくと入力が一度で済みます。処理はブラウザ内で完結し、住所情報が外部に送信されることはありません。
まとめ
中国ビザ申請の住所入力は、①自宅は日本の住所を逆順・半角ローマ字で、住民票の記載と一致させる、②勤務先は提出書類と同じ会社名の英語表記を使う、③中国滞在先は実在する予約のホテル名と住所をピンインで入れる、の3点が要点です。氏名はパスポートの券面どおりに。制度や必要書類は変更されるため、申請前に公式案内で最新の条件を確認してください。