各国のビザ申請(米国のDS-160、その他の国のビザフォーム)では、現住所や本国の住所を英語(ローマ字)で記入する必要があります。住所の記入ミスは、申請の遅延や追加確認の原因になることがあります。本記事では、ビザ申請フォームに日本の住所を正しく英語で記入する方法を解説します。なお米国の電子渡航認証ESTAについてはESTA申請の住所を英語に変換する方法で詳しく解説しています。
ビザ申請の住所欄は英語で逆順に
ビザフォームの住所欄(Home Address / Current Address など)は英語フォーマットです。日本の住所を小さい単位から大きい単位の順に各欄へ振り分けます。
- Street Address (Line 1)
- 番地+町名(例:2-16-3 Konan)
- Street Address (Line 2)
- 建物名・部屋番号(例:#405)
- City
- 市区町村(例:Minato-ku)
- State/Province
- 都道府県(例:Tokyo)
- Postal Zone/ZIP Code
- 郵便番号(例:108-0075)
- Country/Region
- Japan
DS-160(米国ビザ)の住所記入のポイント
米国の非移民ビザ申請に使うDS-160では、現住所(Home Address)に加え、滞在先や雇用主の住所も求められます。すべて英語(ローマ字)で、都道府県は「State/Province」欄に名前のみ記入します(「Prefecture」は不要)。番地はハイフン区切り、部屋番号は「#」を付けると分かりやすくなります。
パスポート情報との整合性
ビザ申請では、入力する氏名・住所がパスポートや他の提出書類と整合していることが重要です。氏名はパスポートのヘボン式ローマ字に合わせ、住所の市区町村・都道府県のローマ字も正確に記入します。食い違いがあると審査で確認を求められる場合があります。
GlobalShipsで住所を英語に変換
GlobalShips(globalships.jp)は、郵便番号を入力するだけで都道府県・市区町村を英語に自動補完し、ビザ申請フォームの各欄に振り分けられる形で英語住所を生成する無料ツールです。氏名のヘボン式ローマ字にも対応。すべての処理がブラウザ内で完結するため、個人情報を扱うビザ申請の下準備にも安心です。
出生地を聞かれる欄の書き方はESTAの出生地(City of Birth)欄の書き方にまとめています。
まとめ
ビザ申請の住所記入は、①英語で逆順に各欄へ、②都道府県は名前のみ・番地はハイフン・部屋番号は#、③パスポートと表記を整合、が基本です。GlobalShipsで正しい英語住所を作ってから記入すれば、申請をスムーズに進められます。国別では中国ビザ申請の住所入力で自宅・勤務先・滞在先の3種類の書き分けを、インドe-Visa申請の住所入力で参照人2か所の書き方を解説しています。ビザが不要な短期渡航では電子渡航認証だけで足りることが多く、アメリカのESTA(ESTAの住所欄の書き方)、カナダのeTA(カナダeTA申請の住所入力)、韓国のK-ETA(K-ETA(韓国電子渡航認証)の住所入力)、オーストラリア・ニュージーランドのETA / NZeTA(オーストラリアETA・NZeTA申請の住所入力)が該当します。入国時に書く書類は入国カード・税関申告書の住所の書き方にまとめました。配偶者ビザや家族帯同ビザのように家族関係の証明書類を求められる場合は、戸籍謄本の英訳が必要になります。本籍地の書き方と認証の順序は戸籍謄本を英訳する方法で解説しています。
番号を書く欄で迷ったときはESTAの国民ID番号の書き方も参考になります。パスポート番号で代用しないことが要点です。
日付欄で DD/MM/YYYY と MM/DD/YYYY のどちらを求められているかの見分け方は海外フォームの日付入力にまとめました。
家族関係の証明として住民票の英訳を求められた場合は、住民票の続柄の英訳一覧で続柄の書き方を確認してください。
現住所・本国住所・出生地の3つを混同しない
ビザフォームには住所と場所を聞く欄が複数並びます。それぞれ答えるものが違います。
- Current Address / Home Address
- 今住んでいる住所。日本在住なら日本の住所。
- Permanent Address
- 連絡がつく恒久的な住所。日本在住なら現住所と同じで構いません。海外駐在中の人だけが実家の住所を書きます。戸籍上の本籍地を書く欄ではありません。
- Place of Birth / City of Birth
- 生まれた市区町村。国名ではありません。
- Country of Birth
- 生まれた国。Japan。
日本に住み続けている日本人は、Current と Permanent が同じ住所になります。同じものを2回書くことに不安を覚える必要はありません。居住国と国籍国の欄の違いはCountry of ResidenceとCitizenship・Nationalityの違いで整理しています。
過去の居住歴・過去の住所を聞かれたとき
DS-160をはじめ、いくつかの国のビザフォームは過去の居住歴を聞きます。「過去5年以内に居住したすべての国」「前の住所」といった欄です。
- 国だけを聞かれている場合:住んだ国名を挙げます。旅行・出張で滞在しただけの国は含めません。基準は「生活の本拠を置いたか」です。
- 住所まで聞かれている場合:番地まで正確に書けなくても、町名・市区町村・都道府県・国まで書けば足ります。昔の住所を思い出せないときは、住民票の除票や戸籍の附票で過去の住所が確認できます。
- 留学・駐在の住所:寮やサービスアパートメントでも、実際に居住していたなら書きます。
空欄にするより、分かる範囲で埋めて「これ以上は記録がない」と示せる状態にしておくほうが、追加確認を受けたときに答えやすくなります。
都道府県のプルダウンに日本が出ないとき
State / Province 欄がアメリカの州のプルダウンのまま切り替わらない、というつまずきが頻発します。原因はほぼ入力順です。
- 1Country / Region を先に Japan に切り替える
- 2そのあとで State / Province を開く
Country を先に確定させると、State の選択肢が日本の都道府県に差し替わるか、自由入力に変わります。逆の順で入れると、米国形式のまま日本の郵便番号を入れることになって弾かれます。
切り替わっても日本の都道府県が出ない場合は、その欄が自由入力になっているかを確認してください。自由入力なら「Tokyo」のように都道府県名だけを入れます。「Tokyo-to」「Tokyo Prefecture」は不要です。それでも進めないときの確認順序は海外サイトで日本の郵便番号・都道府県が弾かれるときの対処法にまとめています。
申請後に住所が変わった・入力を間違えたとき
住所は申請後に変わりうる情報です。扱いは3つに分かれます。
- 1送信前に気づいた:そのまま修正します。多くのフォームは前の画面に戻れます。
- 2送信後・面接前に気づいた:面接時に訂正を申し出れば足りることがほとんどです。訂正内容をメモにして持参してください。住所の軽微な違い(建物名の綴り、部屋番号の抜け)で申請が却下されることは通常ありません。
- 3ビザ発給後に引っ越した:ビザはパスポートに貼られ、住所は券面に載りません。引っ越しだけを理由に取り直す必要はありません。
一方、氏名・生年月日・パスポート番号の誤りは別です。これらはパスポートと照合されるため、1文字でも違えば入国時に問題になります。氏名はパスポートの券面から目で写してください。
提出前のチェックリスト
送信ボタンを押す前に、次の7点を上から順に確認してください。
- 1全角文字・全角スペースが混ざっていないか(日本語入力のまま打った行が1つでもあると弾かれます)
- 2氏名がパスポートの券面と1文字も違わないか(長音・「ん」の綴りに注意)
- 3Country を先に選んでから State / ZIP を入れたか
- 4郵便番号がハイフンありとなしのどちらで通ったか(通ったほうで統一する)
- 5電話番号が国番号+81で、市外局番の先頭の0を落としているか
- 6Current と Permanent が意図どおりに書き分けられているか
- 7勤務先・滞在先の住所も同じルールで書けているか
氏名のローマ字はヘボン式ローマ字変換の正しいルール、電話番号は日本の電話番号を国際表記にする方法を参照してください。
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