エクスペディア(Expedia)でホテルや航空券を予約するとき、予約者情報や支払い情報の入力画面で「住所」を求められます。日本語版サイトを使っていても、住所欄は英語表記(ローマ字)で入力しておくほうが安全です。カード決済の本人確認や、海外ホテルへ送られる予約情報で日本語が文字化けすることを防げます。本記事では、エクスペディアの住所欄に日本の住所を英語で入力する方法を、記入例つきで解説します。
エクスペディアの住所欄と日本の住所の対応
住所の各欄には、日本の住所を「小さい単位→大きい単位」の逆順で振り分けます。「東京都港区港南2丁目16番3号 グローバルシップスタワー405号室」を例にすると次のようになります。
- Address Line 1(住所1)
- 2-16-3 Konan
- Address Line 2(住所2)
- #405 GlobalShips Tower
- City(市区町村)
- Minato-ku
- State / Province / Region(都道府県)
- Tokyo
- ZIP / Postal Code(郵便番号)
- 108-0075
- Country(国)
- Japan
日本語版の画面では「住所1」「住所2」「市区町村」「都道府県」と表示されますが、入れる中身は英語(ローマ字)で統一するのがポイントです。Address Line 1・2の使い分けはAddress Line 1・Line 2とは?で詳しく解説しています。
クレジットカードの請求先住所(Billing Address)
エクスペディアで最もつまずきやすいのが、支払い画面の「請求先住所」です。ここに入れるのは、旅行先の住所でもホテルの住所でもなく、クレジットカードに登録している自分の住所です。カード会社の登録住所(≒自宅住所)を英語に変換して入力します。
配送物がないため配送先住所は不要ですが、請求先住所はカード認証に使われます。カード明細に載っている住所と同じ場所を指すように入力してください。請求先住所そのものの考え方はBilling Address(請求先住所)とは?にまとめています。
決済エラーが出るときのチェックポイント
「カードが承認されない」「住所が正しくありません」と表示される場合、次の点を確認してください。
- ①郵便番号
- ハイフンあり(108-0075)/なし(1080075)のどちらかで統一する。カード登録情報と同じ形式が無難です。
- ②番地
- 丁目・番・号は「2-16-3」とハイフン区切りにする。全角のハイフンや「丁目」の文字が混ざるとエラーになります。
- ③都道府県
- State欄に「Tokyo」のようにローマ字で入れる。「Tokyo-to」や「Prefecture」は不要です。
- ④氏名
- カードの表面と同じローマ字表記(例:TARO YAMADA)に揃える。
- ⑤日本語の混在
- 一文字でも漢字・かなが残っていると弾かれるサイトがあります。
入力した住所は結局どこで使われるのか
住所欄を埋めるとき、この情報がどこへ流れるのかが分かっていると迷いが減ります。エクスペディアに入れた住所は、主に次の四か所で使われます。
- ①カード決済の検証
- 支払い時にカード情報と一緒に送られます。後述する決済エラーの発生源はここです。
- ②予約確認メールと領収書
- 入力した住所がそのまま印字されます。経費精算に使うなら、ここが会社の要求する表記になっているかが効きます。
- ③ホテル側への予約情報
- 宿泊者の連絡先として渡ることがあります。日本語のままだと、海外のホテル管理システムで文字化けした状態で届きます。
- ④アカウントの登録情報
- 次回以降の予約で自動入力されます。一度正しく入れておけば、あとは使い回せます。
逆に、ここに入れた住所が配送先として使われることはありません。エクスペディアは物を送ってこないので、自宅に何かが届く前提で住所を書く必要はない、ということです。求められているのは、あなたが誰でどこに紐づいている人かという登録情報としての住所です。
だから、旅行先の住所やホテルの住所を入れるのは間違いです。入れるのは自分の住所、それもカード会社に登録している住所になります。
「住所が正しくありません」の正体はほぼ入力形式
エラーが出ると「カード会社の登録住所と違うのだろうか」と考えがちですが、日本在住・日本発行カードのケースでは、原因はたいてい住所の中身ではなく入力形式のほうです。
海外サイトの住所照合は、もともとアメリカやイギリスの住所を前提に作られています。日本の住所を一文字ずつ突き合わせて判定する仕組みは、多くの場合そもそも動いていません。それでもエラーが出るのは、送信する前の段階でフォーム側の検証に引っかかっているからです。
引っかかりやすいのは次の点です。
全角文字が混ざっている:数字の123、ハイフンの-、全角スペース。見た目では気づきにくいので、疑わしければ一度メモ帳に貼って半角で打ち直します。
郵便番号の桁数:日本の7桁が想定外の場合があります。ハイフンあり(108-0075)で弾かれるならハイフンなし(1080075)を、その逆も試してください。
State欄が選択式:アメリカの州しか選べない作りだと、日本の都道府県が出てきません。Country(国)でJapanを先に選ぶと選択肢が切り替わることがほとんどです。入力の順番を逆にしているだけで通る場合があります。
文字数の上限:Address Line 1 に建物名まで詰め込むと超えます。建物名と部屋番号は Address Line 2 に分けてください。
氏名の不一致:住所ではなく氏名で弾かれていることもあります。カード券面の綴り(例:TARO YAMADA)と一字一句そろえてください。
それでも通らない場合は、住所ではなくカード側の理由(海外利用の制限、限度額、本人認証サービスの未設定)である可能性があります。別のカードで試すと切り分けができます。エラー文言ごとの対処は海外サイトで日本の郵便番号・都道府県が弾かれるときの対処法にもまとめています。
電話番号は国番号+81で入力
連絡先電話番号は、先頭の0を取って国番号+81を付けます(例:090-1234-5678 → +81-90-1234-5678)。国コードのプルダウンで「Japan (+81)」を選べる場合は、番号欄には先頭0を除いた「90-1234-5678」を入れます。詳しい変換ルールは日本の電話番号を国際表記にする方法を参照してください。
GlobalShipsで住所を英語に一発変換
GlobalShips(globalships.jp)は、郵便番号を入力するだけで都道府県・市区町村を英語に自動補完し、住所1・住所2・市区町村・都道府県・郵便番号の各欄に振り分けられる形で英語住所を生成する無料ツールです。すべての処理がブラウザ内で完結するため、住所やカード関連の情報が外部に送信される心配がありません。生成結果をコピーして貼り付けるだけで、入力ミスによる決済エラーを防げます。
まとめ
エクスペディアの住所入力は、①英語(ローマ字)で逆順に各欄へ振り分ける、②請求先住所にはカード登録住所を入れる、③番地はハイフン区切り・都道府県はローマ字のみ、が基本です。ほかの予約サイトの入力手順は海外ホテル予約の住所入力やBooking.comの住所入力もあわせて参考にしてください。
航空券を含む予約は氏名の一致が最優先
エクスペディアは宿泊だけでなく航空券や「航空券+宿泊」も扱います。航空券が絡む場合、住所より氏名の正確さが決定的です。
- 搭乗者名
- **パスポートの券面どおり**に入力します。Family name(姓)と Given name(名)を取り違えないよう注意してください。
- 綴りを間違えた
- 航空券は氏名の変更ができないか、有償の変更・取り直しになります。1文字違いでも搭乗を断られることがあります。
- ミドルネーム欄
- 日本のパスポートには通常ないため空欄で構いません。
宿泊のみの予約なら綴りの軽微な違いは現場で調整できますが、航空券は機械的に照合されます。予約確定前に必ずパスポートと見比べてください。ローマ字の原則は日本人の氏名をローマ字で書く方法で解説しています。
領収書・請求書に住所を載せる場合
出張で使う場合、経費精算のために領収書へ住所や会社名を入れる必要が出ます。
- 個人名で予約した場合
- 領収書は予約者名で発行されます。会社宛が必要なら、予約時に会社名を氏名欄や備考に入れるか、発行後に問い合わせます。
- 会社住所を入れる
- 日本の住所を英語表記にします。法人格の表記(Co., Ltd. / Inc.)は他の経費書類と揃えてください。表記が混在すると精算で差し戻されることがあります。選び方は株式会社・合同会社を英語で書く方法を参照してください。
宿泊税・サービス料の扱いは国によって違い、領収書の合計と予約時の表示額が一致しないことがあります。現地払いを選んだ場合は為替レートの差も出ます。精算時はホテル発行の明細を併せて保管しておくと説明が楽です。
郵便番号やState欄でエラーが出て先に進めない場合は、海外サイトで日本の郵便番号・都道府県が弾かれるときの対処法に原因ごとの直し方をまとめています。
キャンセルと変更で住所が関わる場面
予約後の手続きでも登録情報が使われます。ここが古いままだと連絡が届きません。
- メールアドレス
- 変更・遅延・キャンセルの通知先です。迷惑メールフォルダに振り分けられていないか確認してください。
- 電話番号
- 現地からの連絡に使われます。+81形式で登録し、渡航中も受信できる番号にします。書き方は日本の電話番号の国際表記を参照。
- 請求先住所
- 返金処理はカードへの返金が原則です。カードを解約している場合は住所ではなく別の手続きが必要になります。
キャンセル料の有無は予約時の条件で決まります。「返金不可(Non-refundable)」を選ぶと変更もできないことが多いため、日程が固まる前は無料キャンセル可のプランを選ぶほうが安全です。
渡航先でライブやスポーツ観戦のチケットを現地サイトから買う場合は海外のライブ・スポーツのチケットを買うときの住所入力も合わせて確認してください。
特別リクエスト欄に何を書くかで迷ったら、海外ホテル予約の特別リクエスト欄の書き方にそのまま使える英語例文を並べています。
予約の氏名欄(First name / Last name)をパスポートの綴りに揃える手順は海外ホテル予約の氏名の入力で解説しています。
日付欄で DD/MM/YYYY と MM/DD/YYYY のどちらを求められているかの見分け方は海外フォームの日付入力にまとめました。
予約後に届く英語の確認メールの読み方はExpediaの予約確認メールの見方で解説しています。
到着予定時刻(Estimated time of arrival)の欄は、深夜着だと宿泊日が1日ずれます。数え方は海外ホテル予約の到着予定時刻の書き方にまとめました。