バリ島をはじめインドネシアへ渡航する際は、入国前後にオンラインの手続きが複数あります。観光目的の到着ビザ(VOA)をオンラインで取得するe-VOAと、税関申告を電子化した e-CD(Electronic Customs Declaration)です。どちらでも日本の住所と現地の滞在先を英語で入力するため、事前に英語表記を用意しておくと当日が楽になります。
なお、ビザの要否・手数料・申告の運用は変更されることがあります。渡航前に必ずインドネシア入国管理局・税関の公式案内、および在日インドネシア大使館・領事館の情報で、自分の渡航時点の条件を確認してください。
2つの手続きの違いを先に整理する
混同すると「片方しかやっていない」状態で到着することになります。
- e-VOA(到着ビザ)
- 観光目的で滞在する場合に取得します。オンラインで事前に取得しておくと、到着時のビザ購入列に並ばずに済みます。パスポート情報・滞在先・出国予定などを入力し、手数料を支払います。
- 電子税関申告(e-CD)
- **渡航者全員が対象**です。持ち込む物品の申告で、渡航直前(通常は到着の数日前から)に登録します。登録後に発行されるQRコードを税関で提示します。
税関申告は物品を持ち込まない場合でも「該当なし」で提出が必要です。到着後に空港で登録することもできますが、通信環境や混雑を考えると事前に済ませておくのが確実です。
日本の住所(Home address)の書き方
日本の住所を逆順のローマ字で入力します。1つの欄にまとめる形式が一般的です。
〒106-0032 東京都港区六本木3-12-5 森タワー205号室 の場合: → #205 Mori Tower, 3-12-5 Roppongi, Minato-ku, Tokyo 106-0032, Japan
欄が短い場合は建物名を省き、番地・町名・市区・都道府県・国名を優先します。都市と国だけを求める様式もあり、その場合は「Tokyo, Japan」で足ります。全体の並べ方は日本の住所を英語で書く方法を参照してください。
インドネシア滞在先(Address in Indonesia)の書き方
ここは自分の住所ではなく、現地の宿泊先です。
- ホテル泊
- 予約確認メールの英語住所をそのまま写します。
- → 例
- Hotel ABC, Jalan Legian No. 123, Kuta, Badung, Bali 80361
インドネシアの住所は「Jalan(通り)+通り名+No.+番地 → 地区 → 県・市 → 州 → 郵便番号」の順です。Jalan は Jl. と略されることもあります。バリ島の場合、Kuta・Seminyak・Ubud などの地区名と、Badung・Gianyar などの県名が並びます。
ヴィラや民泊の場合も、予約時に案内された住所をそのまま書きます。**「Bali」だけでは不十分**で、通り名と地区まで求められるのが一般的です。宿泊先の住所の扱いは海外ホテル予約の住所入力も参考になります。
税関申告で申告が必要になるもの
「該当なし」でも提出は必要ですが、次に当たる場合は申告します。
- 現金(一定額を超える持ち込み・持ち出し)
- 動植物、食品、種子
- 医薬品(処方薬は処方箋の写しを携帯)
- 商業目的の物品、サンプル
- 免税範囲を超える酒・タバコ
- 高額な電子機器(再持ち出し前提の機材など)
迷ったら申告する(Yesを選ぶ)のが安全です。申告して問題なければそのまま通れますが、申告漏れは罰則の対象になります。
なお、この税関申告は「入国時に自分が持ち込む荷物」の申告です。荷物を郵送する場合の通関申告書(CN22・CN23)は別物で、書き方も違います。そちらは通関申告書(CN22・CN23)の書き方で解説しています。
よくあるエラーと対処
- 1全角文字が混ざっている:数字・ハイフンをすべて半角にします。
- 2滞在先に自分の住所を入れた:入国審査・税関で不整合になります。宿泊先を入れ直してください。
- 3滞在先が「Bali」だけ:通り名と地区まで必要です。予約確認メールを参照してください。
- 4QRコードを保存し忘れた:スクリーンショットで保存し、印刷も用意しておくと確実です。現地の通信が不安定な場合に備えます。
- 5提出が早すぎて受け付けられない:税関申告は渡航直前の一定期間内に行う運用です。期限は公式案内で確認してください。
- 6家族分:それぞれ登録が必要な場合と、同行者をまとめて登録できる場合があります。様式の指示に従ってください。
- 7電話番号エラー:国番号81を付け先頭の0を取ります。詳しくは日本の電話番号の国際表記を参照。
渡航前に済ませておくと楽なこと
入国手続き以外にも、住所や英語表記を求められる場面があります。まとめて準備しておくと当日の手間が減ります。
- 空港送迎、現地ツアー、寺院や施設の入場チケットの事前予約(住所欄がある場合は日本の住所を英語で入力)
- ホテルのチェックイン時に書く宿泊カード(氏名・自宅住所・パスポート番号)
- 海外での支払いに使うカードの請求先住所の確認
宿泊カードの記入は入国カード・税関申告書の住所の書き方、現地手配の予約はKlook・KKdayの住所入力で解説しています。
GlobalShipsで英語住所を用意する
GlobalShips(globalships.jp)は、郵便番号を入力するだけで日本の住所を英語表記に変換する無料ツールです。1行にまとめた形でも欄ごとに分けた形でも取り出せるため、e-VOAと税関申告のどちらにも使えます。出発前に変換してスマートフォンのメモに保存しておけば、現地で通信が不安定でも見返せます。処理はブラウザ内で完結し、住所情報が外部に送信されることはありません。
まとめ
インドネシア入国では、e-VOA(観光の到着ビザ)と電子税関申告(全員対象)の2つを分けて考えます。どちらも滞在先は自分の住所ではなく現地の宿泊先を入れ、日本の住所はHome address欄に逆順のローマ字で書きます。滞在先を「Bali」だけで済ませず、通り名と地区まで書いてください。運用の変更が続く分野なので、渡航前に公式案内で最新の手順を確認してください。