タイでは入国カードの電子化が進み、渡航前にオンラインで登録する方式(TDAC=Thailand Digital Arrival Card)が導入されています。日本人の短期観光はビザが不要ですが、入国カードの提出自体は必要で、ここで日本の住所とタイでの滞在先を英語で入力します。この記事では入力内容を記入例つきで整理します。
なお、電子入国カードの名称・対象者・提出期限・運用は変更や段階導入が続いています。渡航前に必ずタイ入国管理局の公式案内で、自分の渡航時点の要否と手順を確認してください。
入力する住所は2種類
混同しやすいので先に整理します。
1. 自宅住所(Country of residence / Home address):日本の住所を逆順のローマ字で入れます。 → 3-12-5 Roppongi, Minato-ku, Tokyo, Japan 番地まで求められない(都市と国だけ)様式もあります。その場合は「Tokyo, Japan」で足ります。
2. タイでの滞在先(Accommodation / Address in Thailand):宿泊先を入れます。**自分の住所ではありません。** → Hotel ABC, 123 Sukhumvit Road, Khlong Toei, Bangkok
この2つの取り違えが最も多いミスです。滞在先はホテルの予約確認メールに記載された英語表記をそのまま写すのが確実です。
タイの住所の読み方(滞在先を写すために)
滞在先を正確に写すには、タイの住所の構造を知っておくと迷いません。
- 番地
- 123/45 のようにスラッシュを含むことがあります。そのまま書きます。
- 通り名
- Sukhumvit Road、Silom Road など。ソイ(Soi=路地)が付くこともあります(例:Sukhumvit Soi 11)。
- 区(Khwaeng=sub-district)
- Khlong Toei など。
- 郡(Khet=district)
- バンコクでは Khet が区分になります。
- 県(Province)
- バンコクは Bangkok。
- 郵便番号
- 5桁。
記入例: 123/45 Sukhumvit Road Khlong Toei, Khlong Toei Bangkok 10110
荷物を送る場合の書式はタイ・ベトナムへの発送と英語住所の書き方で詳しく解説しています。
住所以外に聞かれること
入国カードで求められる項目は、紙でも電子でもほぼ同じです。事前にメモしておくと入力が速く済みます。
氏名:パスポートどおりのローマ字 生年月日・国籍・パスポート番号 便名:搭乗券の「TG123」のような便名 出発地:直前に出発した都市 渡航目的:Holiday / Business / Transit など 滞在日数 滞在先:上記のとおり宿泊先
電子申告では、登録後に発行されるQRコードや確認画面を入国審査で提示します。**スクリーンショットを保存しておく**と、現地で通信できない場合も対応できます。氏名のローマ字は日本人の氏名をローマ字で書く方法を参照してください。
よくあるエラーと対処
- 1全角文字が混ざっている:数字・ハイフンをすべて半角にします。
- 2滞在先に自分の住所を入れてしまった:入国審査で不整合とみなされる可能性があります。宿泊先を入れ直してください。
- 3ホテル名が長くて入らない:ホテル名を短縮し、住所(通り名・区・市)を優先します。
- 4提出のタイミングを逃した:渡航直前の一定期間内に提出する運用が一般的です。早すぎても受け付けられない場合があるため、公式案内の期限を確認してください。
- 5同行者の分:家族分もそれぞれ登録が必要です。まとめて1件では済みません。
- 6便名がわからない:搭乗券またはeチケット控えに記載されています。航空会社コード(2文字)+数字です。
タイで現地手配を予約する場合
入国手続きとは別に、現地の移動や観光の手配も渡航前に済ませておくと当日が楽になります。空港からの送迎、鉄道パス、寺院や施設の入場チケットは事前予約が可能です。予約サイトで住所を求められた場合は、日本の住所を英語で入力します。書き方はKlook・KKdayの住所入力で解説しています。
ホテルの予約時に住所を入力する場面もあります。こちらは海外ホテル予約の住所入力を参照してください。
GlobalShipsで英語住所を用意する
GlobalShips(globalships.jp)は、郵便番号を入力するだけで日本の住所を英語表記に変換する無料ツールです。出発前に変換してスマートフォンのメモに貼っておけば、機内や空港で通信が不安定でも見返せます。処理はブラウザ内で完結し、住所情報が外部に送信されることはありません。
まとめ
タイの電子入国カードでは、①自宅は日本の住所を英語で(都市と国だけで足りる様式もある)、②滞在先はタイの宿泊先を、と書き分けます。この2つの取り違えが最も多いミスです。日本人の短期観光はビザ不要ですが入国カードの提出は必要で、運用は変更が続いているため、渡航前に公式案内で最新の手順を確認してください。