米国の非移民ビザ(学生・就労・交流訪問など)を申請するときに作るオンライン申請書DS-160は、最初のページで本人の個人情報を入れます。「Personal Information 1」と「Personal Information 2」の2ページに分かれていて、母国語の氏名、Telecode、婚姻状況、出生地、国民ID番号など、日本の書類ではあまり見ない欄が続きます。この記事では欄ごとに何を入れるかを記入例つきで整理します。
欄の名前や選択肢は変わることがあります。入力するときは、申請画面の表示と在日米国大使館・領事館の公式の案内を優先してください。
Personal Informationで聞かれる項目
おおむね次の項目です。
Personal Information 1 ・Surnames(姓)/ Given Names(名) ・Full Name in Native Alphabet(母国語の文字での氏名) ・Have you ever used other names?(別名・旧姓の有無) ・Do you have a telecode that represents your name?(Telecodeの有無) ・Sex(性別)/ Marital Status(婚姻状況) ・Date and Place of Birth(生年月日・出生地の市・州/都道府県・国)
Personal Information 2 ・Country/Region of Origin (Nationality)(国籍) ・ほかの国籍を持っている・持っていたか ・国籍国以外の国の永住権を持っているか ・National Identification Number(国民ID番号) ・U.S. Social Security Number(米国社会保障番号) ・U.S. Taxpayer ID Number(米国納税者番号)
氏名:パスポートの表記をそのまま写す
Surnames に姓、Given Names に名を、パスポートの券面に載っているローマ字のとおりに入れます。ヘボン式かどうかを自分で判断して直すのではなく、券面の表記に合わせます。
記入例 Surnames:YAMADA Given Names:TARO
パスポートに別名(旧姓など)が併記されている場合も、この欄には券面の主たる氏名を入れます。旧姓や別名は次の「Have you ever used other names?」で答えます。
姓と名の取り違えが起きやすいので、Given NameとSurnameの意味もあわせて確認してください。
Full Name in Native Alphabet(母国語の氏名)
ローマ字ではなく、母国語の文字での氏名を入れる欄です。日本人の場合は、漢字(またはひらがな・カタカナ)で氏名を入れる人が多い欄です。
記入例 Full Name in Native Alphabet:山田太郎
入力できない文字がある、またはローマ字以外の表記が無い場合は、欄の横にあるチェック(Does Not Apply / Technology Not Available など)を使います。どちらを選ぶかは画面の表示に従ってください。
姓と名の間にスペースを入れるかどうかで審査が変わることは通常ありませんが、迷う場合は戸籍・パスポートの表記に合わせます。
別名とTelecodeの質問
Have you ever used other names?(別名を使ったことがあるか) 旧姓・通称・改名前の名前などを使ったことがあれば Yes を選び、その姓・名を入れます。結婚で姓が変わった人は旧姓を入れます。
記入例(結婚前の姓が佐藤の場合) Other Surnames Used:SATO Other Given Names Used:HANAKO
Do you have a telecode that represents your name?(Telecodeの有無) Telecode は中国語圏の漢字を4桁の数字で表す電信コードです。日本人は持っていないため、通常は No です。
別名の考え方はESTAでも同じです。ESTAの別名(Other Names)の書き方も参考になります。
婚姻状況(Marital Status)の選び方
選択肢から選びます。主な選択肢は次のとおりです。
- SINGLE:未婚
- MARRIED:既婚(法律上の婚姻)
- DIVORCED:離婚
- WIDOWED:死別
- LEGALLY SEPARATED:法的な別居
- COMMON LAW MARRIAGE / CIVIL UNION/DOMESTIC PARTNERSHIP:事実婚・パートナーシップなど
- OTHER:その他
婚姻状況によって、後の家族のページ(配偶者・元配偶者)の入力内容が変わります。日本の事実婚や自治体のパートナーシップ制度がどれにあたるかは、画面の説明と大使館の案内を確認して選んでください。家族のページの書き方はDS-160の家族情報欄の書き方にまとめています。
生年月日と出生地
Date of Birth は、日・月・年を選ぶ形式です。月は英語の3文字(JAN・FEB…)で表示されます。日付の書き方に迷ったら英語フォームの日付の書き方を見てください。
Place of Birth は、生まれた場所を入れます。本籍地や今の住所ではありません。
記入例(横浜市で生まれた場合) City:YOKOHAMA State/Province:KANAGAWA Country/Region:JAPAN
- 市区町村名は「-shi」を付けず、YOKOHAMA のように地名だけを入れる人が多いです
- 東京23区で生まれた場合は、City に区名(例:SHINJUKU)、State/Province に TOKYO
- 都道府県が分からない・該当しない場合は、Does Not Apply のチェックがあれば使います
出生地の考え方はESTAの出生地(City of Birth)の書き方でも解説しています。
国籍・ほかの国籍・永住権の質問
Country/Region of Origin (Nationality):日本国籍なら JAPAN を選びます。
Do you hold or have you held any nationality other than the one indicated above? 日本以外の国籍を持っている・持っていたことがなければ No。Yes の場合は国名とパスポートの有無などを入れます。
Are you a permanent resident of a country/region other than your country of origin (nationality) indicated above? 日本以外の国の永住権を持っていなければ No。海外に住んでいるだけ、ビザで滞在しているだけの場合は永住権ではありません。
国籍と居住国の違いはCountry of ResidenceとCitizenshipの違いで整理しています。
National ID・SSN・Taxpayer IDの扱い
National Identification Number(国民ID番号) 国籍国が発行する国民の識別番号を入れる欄です。番号を持っていない、または入れる番号が無い場合は、欄の横の Does Not Apply にチェックします。マイナンバーを入れるべきかどうかは案内が分かれることがあるため、申請時の大使館の案内を確認してください。パスポート番号を入れる欄ではありません。
U.S. Social Security Number(米国社会保障番号) U.S. Taxpayer ID Number(米国納税者番号) 米国で働いた・住んだことが無く番号を持っていなければ、どちらも Does Not Apply にチェックします。過去の留学や就労で番号を取得している人は、その番号を入れます。
よくある間違い
①姓と名を逆に入れる Surnames が姓、Given Names が名です。
②出生地に本籍地や現住所を入れる Place of Birth は生まれた場所です。
③旧姓があるのに別名を No にする 結婚前の姓は「別名」にあたります。
④National ID にパスポート番号を入れる パスポート番号は次のパスポート情報のページで入れます。
⑤途中で保存しない DS-160は一定時間操作しないとタイムアウトします。最初に表示される Application ID を控え、ページごとに保存しながら進めてください。
DS-160で次に迷いやすいページ
個人情報の後は、次のページが続きます。
- 住所と電話番号:DS-160の住所・電話番号の書き方
- 渡航情報と米国の連絡先:DS-160の渡航情報・米国の連絡先の書き方
- 過去の米国渡航歴:DS-160の過去の渡米歴の書き方
- 勤務先と学歴:DS-160の勤務先・学歴欄の書き方