米国の非移民ビザを申請するときに作るオンライン申請書DS-160には、自宅住所・電話番号・メールアドレス・SNSをまとめて入れる「Address and Phone Information」のページがあります。日本の住所をどの欄に分けるか、電話番号に81を付けるか、過去5年に使った番号やアドレスをどこまで書くかで手が止まりやすいページです。この記事では、このページの欄を上から順に、記入例つきで整理します。
このページで聞かれる項目
Address and Phone Information のページは、おおむね次の5つのまとまりです。
- 1Home Address:自宅住所(Street Address Line 1・Line 2・City・State/Province・Postal Zone/ZIP Code・Country/Region)
- 2Mailing Address:郵送先が自宅と同じかどうか
- 3Phone:Primary Phone Number・Secondary Phone Number・Work Phone Number、過去5年に使った他の電話番号
- 4Email:メールアドレス、過去5年に使った他のメールアドレス
- 5Social Media:利用しているSNSと、その識別子(ユーザー名)
すべて英語(半角英数字)で入れます。日本語の住所や全角の数字は入りません。項目の名称や並びは変更されることがあるため、最終的には申請画面の表示に従ってください。
Home Address:日本の住所の振り分け
自宅住所は、日本語と逆の順序(小さい単位から大きい単位へ)で、欄ごとに分けます。
記入例(〒106-0032 東京都港区六本木3-12-5 森タワー205号室) Street Address (Line 1):3-12-5 ROPPONGI Street Address (Line 2):#205 MORI TOWER City:MINATO-KU State/Province:TOKYO Postal Zone/ZIP Code:106-0032 Country/Region:JAPAN
記入例(〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1-2-3 梅田ハイツ1001) Street Address (Line 1):1-2-3 UMEDA Street Address (Line 2):#1001 UMEDA HEIGHTS City:KITA-KU, OSAKA-SHI State/Province:OSAKA Postal Zone/ZIP Code:530-0001 Country/Region:JAPAN
都道府県の欄には TOKYO や OSAKA のように名前だけを入れ、-TO・-FU・-KEN や PREFECTURE は付けません。戸建てで建物名・部屋番号が無ければ Line 2 は空欄で構いません。番地の書き方は番地・丁目の英語表記、建物名と部屋番号はビル名・階数・部屋番号の英語表記で解説しています。
文字数と記号でエラーが出たとき
DS-160の住所欄は、1欄に入る文字数と使える記号が限られています。エラーになったら次の順で直します。
- 1全角を半角に直す:数字・ハイフン・スペースが全角になっていないか確認します
- 2記号を外す:使えない記号があるとエラーになります。「#」が弾かれたら外して「205 MORI TOWER」とします
- 3長い建物名を短くする:Line 1 に番地と町名、Line 2 に部屋番号と建物名を入れ、入りきらなければ建物名を BLDG. などで短くするか省きます。部屋番号は残します
- 4郡や大字を整理する:郡部の住所で City が長くなる場合は、大字・字を省いて町村名を入れます
削ってよい語の順番は住所が入力欄に入りきらないときにまとめています。部屋番号と番地は、配達や本人確認で必要になるので削りません。
Mailing Address:郵送先が自宅と違う場合
Is your Mailing Address the same as your Home Address?(郵送先住所は自宅住所と同じですか)という質問には、ほとんどの人が Yes です。
No を選ぶと、郵送先の住所を入れる欄が出ます。単身赴任中で書類を実家で受け取る、学生寮に住んでいるが郵便は実家、といった場合に使います。書き方は自宅住所と同じです。
パスポートの返送方法や受け取り場所は、DS-160とは別に、面接予約の手続きの中で指定します。ここに入れた郵送先にパスポートが届くとは限らないため、受け取りの案内は予約サイトで確認してください。
電話番号の書き方(Primary・Secondary・Work)
電話番号は3種類の欄があります。
- Primary Phone Number(主な電話番号)
- 普段使う携帯電話の番号
- Secondary Phone Number(その他の電話番号)
- 自宅の固定電話など。無ければ「Does Not Apply」にチェック
- Work Phone Number(勤務先の電話番号)
- 勤務先の代表番号など。無ければ「Does Not Apply」にチェック
形式は、数字だけを入れるのが基本です。ハイフンや括弧、プラス記号は入らないことがあります。国番号を付けるかどうかは画面の案内に合わせます。付ける場合は、81の後に先頭の0を取った番号を続けます。
記入例(090-1234-5678) ・国番号を付ける場合:819012345678 ・国内の形で入れる場合:09012345678
日本の電話番号を国際表記にする考え方は日本の電話番号を国際表記にする方法で解説しています。面接の予約や連絡で使う番号なので、つながる番号を入れてください。
過去5年に使った電話番号・メールアドレス
Have you used any other phone numbers in the last five years?(過去5年に他の電話番号を使ったことはありますか)と、同じ趣旨のメールアドレスの質問があります。
- 機種変更だけで番号が変わっていない:No
- キャリアを変えて番号が変わった、海外赴任中に現地の番号を使っていた:Yes を選び、以前の番号を入れる
- メールアドレスを変えた、仕事用と個人用を使い分けている:Yes を選び、他のアドレスを入れる
古い番号やアドレスを思い出せない場合は、契約書類や古いメールの送信履歴で確認します。思い出せる範囲を正直に書くのが基本で、意図的に省くのは避けてください。
Email Address(メールアドレス)の欄には、確実に受信できるアドレスを入れます。申請の確認や面接予約の連絡に使われることがあります。
Social Media:SNSの答え方
このページの後半で、過去5年に使ったSNSを聞かれます。Social Media Provider/Platform をプルダウンから選び、Social Media Identifier(識別子)を入れます。
- 識別子は表示名ではなく、ユーザー名(@の後ろの文字列)です
- 複数のSNSを使っていれば、「Add Another」で1つずつ追加します
- 投稿していない、閲覧だけのアカウントも、使っていれば対象になると考えて確認します
- 使っていない人は、画面の選択肢(NONE など)を選びます
パスワードを入れる欄はありません。パスワードを求められたら、DS-160ではない別のサイトを疑ってください。SNSの欄の考え方はESTAと共通なので、ESTAのソーシャルメディア欄の書き方も参考になります。
入力を進めるときの注意
- 1アプリケーションIDを控える:DS-160は一定時間操作しないとセッションが切れます。最初に表示される Application ID と、本人確認の質問の答えを控え、ページごとに保存します
- 2他の書類と住所を揃える:勤務先・学校の住所、米国の滞在先も同じルールで書きます。勤務先の欄はDS-160の勤務先・学歴欄の書き方、渡航情報と米国内の連絡先はDS-160の渡航情報・米国内連絡先の書き方で解説しています
- 3面接で説明できる内容にする:面接官はDS-160の内容を見ながら質問します
画面の項目や仕様は変更されることがあります。最終的には申請時の画面表示と、在日米国大使館・領事館の案内に従ってください。各国のビザ申請の住所欄に共通する考え方はビザ申請の住所を英語で書く方法にまとめています。自宅住所の英語表記は、郵便番号から欄ごとに分かれた形で作れる GlobalShips(globalships.jp)で準備できます。