米国のビザ申請書DS-160で、自宅住所や勤務先と並んで迷いやすいのが「Travel Information(渡航情報)」と「U.S. Point of Contact Information(米国内の連絡先)」のページです。旅程が決まっていない段階で何を書くか、米国の住所をどう分けるか、知り合いがいない場合の連絡先はどうするかで手が止まります。この記事では、2つのページを欄ごとに記入例つきで整理します。
Travel Informationのページで聞かれる項目
渡航情報のページでは、主に次の項目を入れます。
- Purpose of Trip to the U.S.(渡航目的)と Specify(ビザの種類の詳細)
- Have you made specific travel plans?(具体的な旅程は決まっていますか)
- 到着日・出発日・便名、または予定の到着日と滞在期間
- Address Where You Will Stay in the U.S.(米国の滞在先住所)
- Person/Entity Paying for Your Trip(渡航費用の負担者)
続くページで、同行者(Travel Companions)、過去の米国渡航歴(Previous U.S. Travel)、米国内の連絡先(U.S. Point of Contact)を聞かれます。項目は申請するビザの種類で変わり、名称も変更されることがあるため、画面の表示に従ってください。
渡航目的(Purpose of Trip)の選び方
Purpose of Trip to the U.S. は、申請するビザの種類に合わせてプルダウンから選びます。続く Specify で、より細かい区分を選びます。
- 留学(学生ビザ):STUDENT/EXCHANGE VISA (F, J, M) などを選び、Specify で F-1 などを選ぶ
- 交流訪問(研修・インターン等):EXCHANGE VISITOR (J) に当たる区分を選ぶ
- 商用・観光(ESTAが使えない場合):TEMP. BUSINESS PLEASURE VISITOR (B) を選ぶ
- 就労:該当する就労ビザの区分を選ぶ
区分は、学校や受入機関から届いた書類(I-20 や DS-2019 など)、雇用主の案内に書かれている種類に合わせます。自分で判断がつかない場合は、受入先や大使館の案内で確認してください。
旅程が決まっている場合・決まっていない場合
Have you made specific travel plans? の答えで、入れる欄が変わります。
Yes(航空券を予約済み)の場合 Date of Arrival in U.S.:15 MAR 2027 Arrival Flight:NH10(分かれば) Arrival City:BOSTON Date of Departure from U.S.:10 APR 2027 Departure Flight:NH9(分かれば) Departure City:BOSTON Provide the locations you plan to visit in the U.S.:BOSTON, NEW YORK
No(まだ決まっていない)の場合 Intended Date of Arrival:15 MAR 2027(予定日) Intended Length of Stay in U.S.:2 Year(s)(数字と単位を選ぶ)
ビザ申請の時点で航空券を買っていない人は多く、No を選んで予定を入れれば問題ありません。留学なら I-20 などに書かれたプログラムの開始日と期間を目安にします。日付の書き方は英語フォームの日付の書き方を参照してください。
米国の滞在先住所の書き方
Address Where You Will Stay in the U.S. には、米国で泊まる場所の住所を入れます。米国の住所は日本と同じく「小さい単位から」の順で、番地が通り名の前に来ます。
記入例(学生寮・アパート) Street Address (Line 1):123 MAIN ST Street Address (Line 2):APT 4B City:BOSTON State:MASSACHUSETTS(プルダウンで選ぶ) ZIP Code:02115
記入例(ホテル) Street Address (Line 1):456 BROADWAY City:NEW YORK State:NEW YORK ZIP Code:10013
ST は Street、AVE は Avenue、APT は Apartment の略です。予約確認メールや学校の案内に書かれた住所を、そのまま欄に分けて写すのが確実です。住まいが決まっていない留学生は、学校の住所や最初に泊まるホテルの住所を入れることが案内されている場合があります。学校の指示に従ってください。米国の住所の欄の分け方はESTAの米国内の連絡先住所とESTAの米国滞在先住所でも解説しています。
渡航費用の負担者(Person/Entity Paying for Your Trip)
渡航費用を誰が負担するかを選びます。
- SELF:自分で払う
- OTHER PERSON:家族など他の人が払う(氏名・電話・メール・関係・住所を入れる欄が出る)
- PRESENT EMPLOYER:今の勤務先が払う(会社名・電話・住所などを入れる)
- EMPLOYER IN THE U.S.:米国の雇用主が払う
- OTHER COMPANY/ORGANIZATION:奨学金団体など、その他の組織が払う
親が学費を出す留学生は OTHER PERSON を選び、親の氏名と関係(Relationship to You:PARENT)を入れます。負担者の住所が自分と同じなら、その旨を選ぶチェックが出ることがあります。会社の英語名の書き方は会社名の英語表記を参照してください。
U.S. Point of Contact:米国内の連絡先
U.S. Point of Contact Information のページでは、米国内で連絡が取れる人または組織を入れます。
- Contact Person Surname / Given Names:担当者の姓・名。個人名が分からなければ「Do Not Know」にチェック
- Organization Name:組織名。個人の知人なら空欄または「Do Not Know」
- Relationship to You:関係(RELATIVE・SPOUSE・FRIEND・BUSINESS ASSOCIATE・EMPLOYER・SCHOOL OFFICIAL・OTHER など)
- U.S. Street Address・City・State・ZIP Code:連絡先の住所
- Phone Number・Email Address:連絡先の電話番号とメール
記入例(留学生) Contact Person:Do Not Know にチェック Organization Name:BOSTON LANGUAGE INSTITUTE Relationship to You:SCHOOL OFFICIAL Address:学校の住所 / Phone:学校の代表番号
米国に知り合いがいない場合も、留学なら学校、研修なら受入機関、出張なら訪問先の会社を入れます。個人名が分からないときは、名前の欄を Do Not Know にして組織名を入れれば足ります。米国の電話番号は「+1」の後ろに3桁・3桁・4桁の10桁が続きます。DS-160の欄では数字だけで入れるのが基本です。
同行者・過去の米国渡航歴のページ
渡航情報の後に、次の2ページが続きます。
Travel Companions(同行者) Are there other persons traveling with you? に、家族などと一緒に渡航するなら Yes を選び、同行者の氏名と関係を入れます。団体旅行なら団体名を入れる選択肢があります。一人で渡航するなら No です。
Previous U.S. Travel Information(過去の米国渡航歴) 過去に米国へ行ったことがあるか、米国ビザを取ったことがあるか、ビザを拒否されたことがあるか、などを聞かれます。ESTAで旅行した回も「米国に行ったことがある」に含まれます。到着日と滞在日数は、パスポートの出入国スタンプや当時の航空券の記録で確認できる範囲で入れます。直近の渡航から順に、覚えている範囲を正直に入れてください。
入力でつまずきやすい点
- 1日付の順番を取り違える:DS-160の日付は日・月・年を別々に選ぶ形式です。米国式の「月/日/年」と混同しないようにします
- 2州をプルダウンで探せない:州は正式名(MASSACHUSETTS など)で並んでいます。略称(MA)ではなく名前で探します
- 3ZIP Codeの桁:米国のZIP Codeは5桁(02115)です。先頭の0を落とさないようにします
- 4自分の日本の住所を入れてしまう:このページの住所はすべて米国側のものです
- 5セッション切れ:Application ID を控え、ページごとに保存します
自宅住所・電話番号・メールのページはDS-160の住所・電話番号・メール欄の書き方、勤務先・学歴はDS-160の勤務先・学歴欄の書き方で解説しています。画面の項目や仕様は変更されることがあります。最終的には申請時の画面表示と、在日米国大使館・領事館や受入先の案内に従ってください。