シンガポールへ渡航するときは、到着前にSGアライバルカード(SG Arrival Card)をオンラインで提出します。紙の入国カードが電子化されたもので、パスポート情報・便名・滞在先・健康申告を入力します。ここで住所を書く欄が2か所出てくるため、どちらに何を入れるのかを間違えると差し戻しや入国審査での確認につながります。この記事では、日本の住所とシンガポールの滞在先住所の書き分けを記入例で整理します。提出期限や様式は変更されることがあるため、渡航前に公式の案内で最新の手順を確認してください。
住所欄は「日本の自宅」と「シンガポールの滞在先」の2つ
入力画面で住所を書く欄は2種類あります。
- 1Residential address(自宅住所):日本に住んでいる自分の住所です。逆順の半角ローマ字で入力します。
- 2Local address in Singapore / Accommodation(滞在先):シンガポールでの宿泊先です。ホテル名と住所、または滞在する家の住所を入れます。
この2つを取り違えるのが最も多いミスです。自宅の欄にホテル名を書いてしまうと、居住地の申告として矛盾が出ます。滞在先の欄に日本の住所を書くと、シンガポール国内での所在が分からない状態になります。紙の入国カードでも同じ書き分けが必要で、考え方は入国カード・出入国カードの住所の書き方にまとめています。
日本の自宅住所の記入例
日本語:〒108-0075 東京都港区港南2-16-3 サンハイツ405号室
- Address line 1
- 2-16-3 Konan
- Address line 2
- #405 Sun Heights
- City / Town
- Minato-ku
- State / Province
- Tokyo
- Postal code
- 108-0075
- Country
- Japan
様式によっては「都市名と国名だけ」で足りることもあります。その場合は City に Minato-ku(または Tokyo)、Country に Japan を入れれば十分です。番地まで求められたときだけ、上の形に分解してください。
入力はすべて半角にします。全角の数字やハイフンが混ざると保存できないことがあります。日本語(漢字・かな)はそのまま入りません。
滞在先(ホテル)の住所は予約確認メールから写す
滞在先は、ホテルの予約確認メールに書かれている英語の住所をそのまま写すのが最も確実です。自分で英訳したり、日本語表記のホテル名をローマ字に直したりすると、実在の施設名と一致しなくなります。
例:Hotel ABC Singapore, 123 Orchard Road, Singapore 238888 → ホテル名の欄に Hotel ABC Singapore、住所の欄に 123 Orchard Road、郵便番号の欄に 238888
シンガポールの郵便番号は6桁の数字です。住所の欄に建物の番地と通り名(Orchard Road など)を入れ、Unit番号(#12-34 の形式)があれば併記します。
複数のホテルに泊まる場合は、最初に泊まる1件を入れておけば足りるのが通例です。友人宅や親族宅に泊まる場合は、その住所と部屋番号(Block番号・Unit番号)を事前に聞いておいてください。クルーズでの入港やトランジットのみの場合は、様式に用意された選択肢(船名や乗継の区分)を選びます。
提出のタイミングと料金
SGアライバルカードは到着前の一定期間内(到着日を含む数日以内)に提出する決まりで、公式の窓口で提出する限り料金はかかりません。
注意したいのは、検索結果に出てくる代行サイトです。公式と見分けのつきにくい画面で手数料を取るものがあり、住所やパスポート番号を渡してしまうリスクもあります。必ず公式の案内から入るようにしてください。提出後は確認の画面やメールをスクリーンショットで残しておくと、入国時に慌てません。
提出できるのは到着前の限られた期間なので、渡航のかなり前に用意しようとすると弾かれます。英語住所とホテル住所を先にメモしておき、提出可能な期間に入ってから一気に入力するのが効率的です。
健康申告と連絡先の欄
SGアライバルカードには健康申告の項目が含まれます。渡航前の症状や訪問国の履歴を聞かれるので、事実をそのまま答えてください。
連絡先の欄では、メールアドレスと電話番号を入力します。メールアドレスは提出確認の通知が届くので、渡航中も見られるものを入れてください。電話番号は国番号付きの国際表記にします。日本の携帯なら先頭の0を落として「+81 90 1234 5678」の形です。書式は日本の電話番号の国際表記で解説しています。
よくある入力エラー
- 1全角文字の混入:数字・ハイフン・アルファベットを半角にします。スマートフォンの日本語キーボードから入力すると全角が混ざりやすいので、英語キーボードに切り替えるか、用意したテキストを貼り付けてください。
- 2氏名の綴りがパスポートと違う:券面のローマ字と一致させます。姓名の順序を入れ替えないよう、Family name / Given name の見出しを必ず確認してください。
- 3パスポート番号の打ち間違い:英字と数字の並びをそのまま入れます。似ている文字(0とO、1とI)の取り違えが多い箇所です。
- 4便名の書式:航空会社コードと数字を続けて「SQ638」のように入れます。空白やハイフンで区切ると弾かれることがあります。
- 5日付の順序:DD/MM/YYYY と MM/DD/YYYY を取り違えると、別の日として登録されます。画面のラベルを確認してください。
- 6家族分をまとめて出すとき:同行者ごとにパスポート情報が必要です。1人分だけ出して全員分と勘違いしやすい箇所です。
GlobalShipsで英語住所を自動生成
GlobalShips(globalships.jp)は、郵便番号を入力するだけで日本の住所を英語表記に変換できる無料ツールです。Address line / City / State / Postal code に分かれた形で出力されるため、SGアライバルカードの入力欄にそのままコピーできます。処理はブラウザ内で完結し、住所が外部に送信されることはありません。
まとめ
SGアライバルカードの住所は、①自宅の欄には日本の住所を逆順の半角ローマ字で、②滞在先の欄にはシンガポールの宿泊先を、と書き分けます。滞在先はホテルの予約確認メールの英語表記をそのまま写すのが確実です。提出は公式の窓口から行い、手数料を求める代行サイトには入らないでください。同じ電子入国カードとしてはタイTDACの住所入力、MDAC(マレーシア電子入国カード)の住所入力も同じ考え方で書けます。