日本郵便の「国際郵便マイページサービス」は、EMS・国際小包・小形包装物の送り状(ラベル)と税関告知書をオンラインで作成できる無料サービスです。手書きの送り状と違い、印字されたラベルが作れて控えも残るため、繰り返し海外へ送る人にはこちらが基本になります。ただし入力欄が日本語なのに中身は英字で書く必要があり、どの欄に何を入れるかで迷いやすい部分があります。この記事では各欄への振り分けを具体例つきで解説します。
入力するのは「ご依頼主」と「お届け先」の2ブロック
国際郵便マイページの住所入力は、差出人(ご依頼主)とお届け先の2つに分かれています。混同しやすいのは次の点です。
- ご依頼主
- 日本の自分の住所を英語(ローマ字)にして入力します。日本語では入力できません。
- お届け先
- 相手国の住所を、相手から教わった形のまま英字で入力します。並べ替えは不要です。
つまり「英語に変換する」作業が必要なのはご依頼主側だけです。ここを取り違えて宛先を日本式に並べ替えてしまうと、現地で配達できなくなります。EMS全体の考え方はEMSの英語住所の書き方にまとめています。
ご依頼主欄への振り分け(記入例)
〒106-0032 東京都港区六本木3-12-5 森タワー205号室 山田太郎(電話 03-1234-5678)の場合、次のように入れます。
- 氏名
- TARO YAMADA(またはYAMADA TARO。パスポートの綴りに合わせる)
- 会社名
- 法人発送のときだけ入力(例:GlobalShips Inc.)
- 郵便番号
- 1060032(ハイフンなしで入力すると都道府県・市郡名が自動補完されます)
- 都道府県
- Tokyo
- 市郡名
- Minato-ku
- 住所1
- #205 Mori Tower
- 住所2
- 3-12-5 Roppongi
- 電話番号
- 03-1234-5678(国内形式で構いません)
住所1と住所2の使い分けに厳密な決まりはありませんが、建物名・部屋番号を住所1、番地と町名を住所2に入れると、印字されたラベル上で自然な英語の並びになります。氏名のローマ字は日本人の氏名をローマ字で書く方法、番地のハイフン変換は番地・丁目の英語表記を参照してください。
お届け先欄で気をつける3点
内容品(税関告知書)の入力が最大の関門
住所より止まりやすいのが内容品の入力です。国際郵便マイページでは品名・数量・単価・原産国・重量を1行ずつ登録します。
- 品名
- 「Gift」「Goods」「Sample」だけでは通関で止まります。「Cotton T-shirt」「Green tea (200g)」のように材質・用途・数量がわかる形で書きます。
- 単価
- 実際の価格を書きます。過少申告は違法であり、破損・紛失時の補償額も申告額が上限になります。
- 原産国
- わかる範囲で。日本製ならJapanです。
- 内容品の種類
- 贈り物なら「Gift」、販売品なら「Sale of goods」を選びます。区分の選択は免税を保証するものではありません。
詳しい書き方は海外発送の通関申告書の書き方で解説しています。
よくあるエラーと対処
- 1全角文字が使われていますと出る:住所・氏名の英字、数字、ハイフンをすべて半角にします。日本語入力のまま打った全角ハイフンが最も多い原因です。
- 2郵便番号から住所が出てこない:ハイフンを外した7桁で入力し直します。それでも出ない場合は手入力で構いません。
- 3文字数制限に引っかかる:長い建物名は略さず入れたいところですが、部屋番号を優先します。「#205 Mori Tower」のように部屋番号を先頭に置くと収まりやすくなります。
- 4印字が途中で切れる:ラベルは印字幅が決まっているため、住所1・住所2に分けて入れて1行を短くします。
- 5発送できない品目だった:リチウム電池入りの機器や食品は国ごとに条件が違います。窓口で申告すればその場で判定してもらえます。壊れ物の扱いは精密機器・壊れ物の海外発送を参照してください。
GlobalShipsで英語住所を用意する
GlobalShips(globalships.jp)は郵便番号を入力するだけで日本の住所を英語表記に変換する無料ツールです。建物名・部屋番号と番地・町名が分かれた形で出力されるため、国際郵便マイページの住所1・住所2、市郡名、都道府県の各欄にそのままコピーできます。処理はブラウザ内で完結し、住所情報が外部に送信されることはありません。
まとめ
国際郵便マイページで英語にする必要があるのは、ご依頼主(日本の住所)だけです。お届け先は相手国の書式のまま入れ、国名はプルダウンで選びます。住所は半角のローマ字、番地はハイフン区切り、建物名と部屋番号は住所1に入れると印字が整います。止まりやすいのは住所ではなく内容品の記述なので、品目は材質・用途・数量まで具体的に書いてください。