EMS(Express Mail Service / 国際スピード郵便)は日本郵便が提供する国際配送サービスで、全世界120以上の国・地域に荷物や書類を送ることができます。民間の宅配業者(FedEx・DHLなど)と比べて料金が安く、追跡サービスも充実しているため、個人の海外発送に広く利用されています。
EMS送り状への英語住所の記入方法
EMSの送り状(ラベル)には英語または現地語で住所を記入します。日本から発送する場合、宛先は英語表記が基本です。記入フォーマットは以下の通りです。
- Recipient(受取人)
- 姓名(大文字推奨、例:YAMADA TARO)
- Address 1
- 番地+通り名(例:2-16-3 Konan)
- Address 2(任意)
- 建物名・部屋番号
- City
- 市区町村名(例:Minato-ku)
- State/Province
- 都道府県(アメリカ向けは州略称)
- Postal Code
- 相手国の郵便番号
- Country
- 国名(英語)
国別の住所記入の注意点
- アメリカ向け
- 州略称(CA, NY, TX など)の記入が必須。郵便番号は5桁または9桁(ZIP+4)。
- イギリス向け
- 郵便番号はポストコード形式(例:SW1A 1AA)。
- オーストラリア向け
- 州略称(NSW, VIC など)を使用。
- ドイツ・フランスなどEU諸国
- 郵便番号が都市名の前に来ることが多い。
- 中国向け
- ピンイン(中国語ローマ字)または英語で記入。
国によって住所フォーマットが異なるため、事前に確認することが重要です。
EMSの料金と所要日数
EMSの料金は重量・宛先地域・サイズによって異なります。500g以下の小型荷物なら多くのアジア向け宛先で1,500〜2,000円程度から発送可能です。所要日数は通常3〜7営業日ですが、税関審査の状況によって前後します。追跡番号は発送後すぐに発行され、郵便局のウェブサイトまたはアプリで確認できます。
EMSで送れないもの・注意が必要なもの
危険物(電池内蔵製品は規制あり)、液体類、生もの、現金・有価証券などはEMSで送れない場合があります。また、国によって輸入禁止品目が異なるため、発送前に確認が必要です。税関申告書(CN22またはCN23)には内容品・価格を正確に記入する必要があります。
品目ごとに送れるかどうかの判断は海外に送れないもの一覧で、航空危険物・相手国の検疫・法令の3つに分けて整理しています。
GlobalShipsでEMS用英語住所を自動作成
EMSの送り状に記入する英語住所の作成が面倒な場合は、GlobalShips(globalships.jp)をご活用ください。郵便番号と日本語住所を入力するだけで、EMS送り状に適した英語住所フォーマットを自動生成します。生成された住所はワンクリックでコピーでき、送り状への転記がスムーズになります。
手書きラベルとオンライン作成のどちらを使うか
EMSのラベル(送り状)には2つの作り方があり、書く内容は同じでも手間と控えの残り方が違います。
- 手書き(郵便局のEMSラベル)
- 窓口でもらった用紙に記入します。1回だけの発送なら早いですが、内容品の欄が狭く、英語で書く量が多いと収まりません。
- オンライン作成(国際郵便マイページサービス)
- 日本郵便の無料サービスで、入力するとラベルと税関告知書が印字された状態で出力されます。過去の宛先を再利用でき、控えも残ります。繰り返し送るならこちらが基本です。
2024年以降、多くの国向けで税関データの事前電子送信が必須になっており、オンライン作成のほうが確実です。入力欄への振り分けは国際郵便マイページの住所入力で解説しています。
差し戻し・不達になる主な原因
- 1部屋番号の欠落:集合住宅で最も多い原因です。建物までは着いても受取人を特定できません。
- 2電話番号がない・繋がらない:多くの国で配達前に連絡します。国番号を付けた形で書いてください。
- 3内容品が曖昧:「Gift」「Goods」だけでは通関で止まります。素材・用途・数量まで書きます。
- 4禁止品目が入っていた:食品・化粧品・電池は国ごとに条件が違います。窓口で申告すればその場で判定してもらえます。
- 5宛先を日本式に並べ替えた:宛先は相手国の書式のまま書きます。英語にするのは差出人欄だけです。
- 6保管期限切れ:不在で持ち戻りになった後、一定期間で返送されます。追跡番号を受取人に伝えておくと防げます。
止まったときの確認手順は海外発送の荷物が届かないときの対処、申告書の書き方は通関申告書(CN22・CN23)の書き方にまとめています。