イギリスETA(Electronic Travel Authorisation)の申請では、パスポート・顔写真・住所・職業などを入れたあとに、犯罪歴などに関する質問が出てきます。ほとんどの人は No で終わる質問ですが、交通違反や昔の罰金をどう扱うか、海外での出来事も含むのかで手が止まりやすいところです。この記事では、質問の意味と答え方、Yes の場合の補足欄の書き方を整理します。質問の文面や条件は変わることがあるため、申請時の画面表示と公式の案内に従ってください。
犯罪歴などの質問はどこで出るか
UK ETA の申請(公式アプリまたはGOV.UKのWebサイト)は、おおむね次の順で進みます。
- 1連絡先メールアドレスの登録
- 2パスポートの読み取り(アプリではICチップの読み取り)
- 3顔写真の撮影・アップロード
- 4住所・電話番号
- 5職業(Job title)
- 6犯罪歴などに関する質問
- 7確認・申請料の支払い
犯罪歴などの質問は、支払いの直前に出ます。ここまでの入力内容は確認画面で見直せるので、質問に答える前に住所や職業の欄を戻って直す必要はありません。
聞かれる内容(要約)
質問はおおむね次の2つのまとまりです。正確な文面は申請画面で確認してください。
【1】有罪判決(Criminal convictions) 一定以上の刑(懲役・禁錮など)を受けた有罪判決があるか、また一定期間内に有罪判決を受けたことがあるか、という形で聞かれます。イギリス国内に限らず、どの国での判決かを問わない形の質問です。
【2】重大な活動への関与 テロ行為、過激主義、戦争犯罪・人道に対する罪などに関わったことがあるか、という質問です。通常の旅行者は No です。
このほか、過去にイギリスの移民法に違反したこと(オーバーステイ・入国拒否・強制退去など)があるかを聞かれる場合があります。
交通違反・罰金はどう扱うか
迷いやすいのが日本の交通違反です。判断の目安は次のとおりです。
- 駐車違反・スピード違反などで反則金(青切符)を払っただけ:刑事罰ではないため、有罪判決には当たらないのが一般的です
- 赤切符で罰金刑を受けた(飲酒運転・大幅な速度超過など):刑事罰の有罪判決です。質問の条件(刑の重さ・期間)に当てはまるかを文面で確認します
- 不起訴・起訴猶予:有罪判決ではありません
- 執行猶予付きの判決:有罪判決です。猶予期間が終わっていても「判決を受けたことがあるか」の質問では対象になり得ます
質問が「懲役○か月以上」のように刑の重さで区切っている場合、罰金だけの判決は対象外になることがあります。文面の条件を一つずつ読んで答えてください。自分の経歴が当てはまるか判断できない場合は、公式の案内を確認するか専門家に相談します。
Yes と答えたときの補足欄の書き方
Yes を選ぶと、内容を書く欄が出ます。長い説明は不要で、事実を短く並べます。
書く項目: ・時期(年月) ・国 ・罪名・違反の内容 ・処分(罰金の額・刑期・執行猶予の有無)
記入例(飲酒運転で罰金刑): In March 2019, I was convicted of driving under the influence of alcohol in Japan. I was fined 300,000 yen. No prison sentence.
記入例(執行猶予付き判決): In 2015, I was convicted of [offence] in Japan and sentenced to 1 year imprisonment, suspended for 3 years. The suspension period ended in 2018.
記入例の金額・年は説明用です。判決書や記録の内容に合わせて書いてください。罪名の英訳に迷う場合は、内容が伝わる平易な英語(driving under the influence of alcohol など)で構いません。
うっかり Yes/No を間違えたとき
送信前なら、確認画面から戻って答えを直せます。
送信後に誤りに気づいた場合、ETAの内容は後から修正できないのが原則です。誤った回答のまま渡航すると、入国時に問題になる可能性があります。公式の案内に従い、正しい内容で申請し直すかどうかを確認してください。申請し直す場合は申請料が再度かかります。
申請が拒否された(refused)場合は、ETAではなくビザ(Visit visa)の申請が必要になります。拒否の通知に書かれた案内に従ってください。
家族の分を申請するとき
UK ETA は、子どもを含めて1人1件の申請が必要です。家族の分をまとめて代理で申請する場合でも、犯罪歴などの質問は申請者本人について答えます。
- 子ども:通常すべて No です
- 配偶者・親:本人に確認してから答えます。代理入力者の経歴を答える欄ではありません
代理で申請するときは、申請者本人の連絡先メールアドレスを入れるか、代理人のメールアドレスを入れるかを画面で選びます。決定通知はそのアドレスに届きます。
ETA申請の他の欄
犯罪歴の質問の前に入力する欄は、次の記事で解説しています。
- 住所:イギリスETA申請の住所入力
- 職業:イギリスETAの職業欄(Job title)の書き方
- パスポートと国籍:イギリスETAのパスポート・国籍欄
- 滞在先:イギリスETAの滞在先住所
住所欄に入れる英語は「イギリスETA住所の英語変換ツール」(globalships.jp/tools/uk-eta-address)で欄ごとに作れます。