イギリスETA(Electronic Travel Authorisation)は、日本人が観光や短期の出張でイギリスに渡航するときに必要な電子渡航認証です。申請の最初に行うのがパスポートの読み取りと国籍の確認で、ここを間違えると認証が使えません。住所欄の書き方はイギリスETAの住所の書き方にまとめているので、この記事ではパスポート情報と国籍の欄に絞って説明します。
申請の流れとパスポート情報が入る場所
UK ETAの申請は、おおむね次の順で進みます。画面の順序や表現は版によって変わることがあるため、実際の表示に従ってください。
- 1パスポートの写真ページを撮影する
- 2パスポートのICチップを読み取る(対応するスマートフォンの場合)
- 3顔写真を撮影する
- 4連絡先(メールアドレス)、国籍、住所、職業などの質問に答える
- 5犯罪歴などの質問に答える
- 6申請料を支払う
パスポートの氏名・番号・生年月日・有効期限は、1と2の読み取りで自動的に入るのが基本です。手で入れる場面は、読み取りがうまくいかない場合や、ウェブ版で申請する場合に限られます。
パスポート読み取りのコツ
写真ページの撮影とICチップの読み取りで止まる人が多いので、先に準備しておきます。
写真ページの撮影 ・明るい場所で、パスポートを平らな台に置く ・照明が反射して文字が白く飛ばないよう、角度を少し変える ・ページ下部の2行の英数字(機械読み取り欄)が画面の枠に全部入るようにする
ICチップの読み取り ・スマートフォンのケースを外す ・日本のパスポートはICチップが表紙側にあることが多いので、閉じたパスポートの上にスマートフォンの背面を当て、表示が出るまで動かさない ・読み取れないときは、当てる位置を少しずつずらす
どうしても読み取れないときは、別のスマートフォンで試すか、案内に従ってウェブ版での申請に切り替えます。
手入力するときの各欄の入れ方
読み取りの結果を直す、または手入力する場合は、パスポートの券面と同じ表記にします。
- 記入例(パスポートの表記
- ITO HANAKO)
- Surname / Family name
- ITO
- Given names
- HANAKO
- Passport number
- TZ1234567
- Date of birth
- 15 04 1990(日・月・年。画面の形式に合わせる)
- Date of expiry
- 20 08 2032
- Issuing country
- JAPAN
- 氏名は券面のローマ字どおりにします。普段使う綴り(ITOH・HANACO など)や、旧姓併記の括弧書きを勝手に足さない
- パスポート番号の英字と数字を取り違えない(O と 0、I と 1)。日本のパスポートは英字2文字と数字7桁です
- 有効期限は発行日と取り違えやすい項目です。券面の「Date of expiry」を見ます
券面の項目と申請欄の対応はESTAのパスポート情報欄の書き方の対応表も参考になります。
国籍(Nationality)の答え方
国籍の欄には、申請に使うパスポートの国を選びます。日本のパスポートで申請するなら JAPAN です。
迷いやすいのは次の点です。
- 国籍と居住国は別の質問です。海外に住んでいる日本人でも、国籍は JAPAN、住んでいる国は住所や居住国の欄に入れます
- ETAは申請に使ったパスポートと結び付きます。入国のときは、申請したのと同じパスポートを使います
- 国籍と居住国の違いはCountry of ResidenceとCitizenshipの違いで整理しています
「他の国籍」「過去の国籍」の質問
申請の途中で、今持っている他の国籍や、過去に持っていた国籍を聞かれます。表現は画面によって異なります。
日本国籍だけの人 ・他の国籍は No です。外国の永住権やビザは国籍ではないので、ここには入れません
他の国籍を持っている人(二重国籍の子どもなど) ・Yes を選び、その国を選択します。その国のパスポートの番号などを聞かれる場合は、画面の案内に従って入れます ・どちらのパスポートでETAを申請するかで、入国時に使うパスポートが決まります。両方のパスポートを持って渡航する場合も、入国審査ではETAを申請したほうを出します
過去に他の国籍を持っていた人 ・帰化などで以前の国籍を離れた場合は、過去の国籍を聞く質問に正直に答えます
国籍の扱いは個別の事情で変わることがあります。不安があれば、イギリス政府の公式案内(GOV.UK)で確認してください。
家族の分を申請するとき
UK ETAは1人ずつ必要で、子どもも対象です。同じスマートフォンで家族の分を続けて申請できますが、パスポートの読み取りと顔写真の撮影は1人ずつ行います。
- 子どものパスポートの氏名・番号を、親のものと取り違えていないか確認する
- 住所は同居家族なら同じ住所を入れる。前の人の入力が引き継がれる場合も、1件ずつ確認する
- 申請者本人のメールアドレスが無い子どもは、保護者のメールアドレスを使う
連絡先の入れ方は画面の案内に従ってください。
申請後にパスポートを更新したとき
ETAは申請に使ったパスポートと結び付いています。パスポートを更新(切替・再発行)すると、新しいパスポートでは前のETAが使えないため、新しいパスポートで申請し直します。
- 有効期限の残りが少ないパスポートで申請すると、ETAの有効期間がパスポートの有効期限までになることがあります
- 渡航前にパスポートを更新する予定があるなら、更新してから申請するほうが手間が少なくなります
氏名の綴りを変えた場合も同じ扱いです。
入力を終える前の確認リスト
送信前に、次の5点を確認します。
- 1氏名がパスポートの券面と1文字も違わない
- 2パスポート番号の英字・数字を取り違えていない
- 3有効期限と発行日を取り違えていない
- 4国籍が申請に使うパスポートの国になっている
- 5他の国籍の質問に、外国の永住権やビザを入れていない
職業欄の書き方はイギリスETAの職業欄の書き方、滞在先住所はイギリスETAの滞在先住所の書き方で解説しています。