Kickstarter や Indiegogo で海外プロジェクトに出資(バック)すると、リワードの発送先として英語で住所を登録する必要があります。通常の海外通販と違い、出資から発送までに半年〜1年以上かかることが珍しくないため、住所の入力に加えて「いつまで変更できるか」を把握しておくことが重要です。この記事では入力方法と、期間の長さに起因する落とし穴をまとめます。
住所を入力するタイミングは2回ある
混乱しやすいのが、住所を入力する場面が分かれている点です。
- 1出資時:クレジットカードの請求先住所(Billing Address)を入れます。ここは配送先ではありません。
- 2発送前:プロジェクトが終了し発送準備に入った段階で、配送先アンケート(Backer Survey)またはBackerKit・PledgeBoxなどの外部サービスで配送先住所を入力します。
つまり出資した時点では配送先が確定していないことが多く、後から届くアンケートのメールを見落とすとリワードが発送されません。迷惑メールフォルダも含めて確認してください。請求先住所の考え方はBilling Addressとは?請求先住所に入れるもので解説しています。
配送先フォームへの振り分け(記入例)
〒106-0032 東京都港区六本木3-12-5 森タワー205号室の場合、次のように入れます。
- Full Name
- TARO YAMADA
- Address Line 1
- 3-12-5 Roppongi
- Address Line 2
- #205 Mori Tower
- City
- Minato-ku
- State / Province / Region
- Tokyo
- ZIP / Postal Code
- 106-0032
- Country
- Japan
- Phone
- +81 3-1234-5678
東京23区はCityに区名(Minato-ku)を入れ、State欄に「Tokyo」を入れます。横浜市・大阪市などの政令指定都市は「Naka-ku, Yokohama-shi」とまとめると確実です。番地と町名は必ず同じ行に入れてください。欄の意味はAddress Line 1・Address Line 2とは?、都道府県の表記は都道府県の英語表記一覧を参照してください。
住所変更の締切(lock日)を必ず確認する
BackerKitなどの管理サービスでは、発送直前に住所が「locked(確定)」されます。ロック後は自分では変更できず、プロジェクト側に個別に連絡するしかありません。
引っ越しの予定がある場合の対処は次の通りです。
- 1アンケート回答時点で確定している住所を入れる。
- 2プロジェクトの更新(Update)でロック予定日が告知されるため、そこまでに新住所へ更新する。
- 3ロック後に引っ越した場合は、発送前にコメントまたはメッセージで新住所を伝える。追跡番号が発行された後では間に合いません。
- 4転送サービスを使う手もあります。仕組みは転送サービスの住所を英語で登録する方法にまとめています。
関税・消費税は受取時に請求されることが多い
クラウドファンディングのリワードは、出資額に関税・消費税が含まれていないケースが大半です。日本へ到着した時点で課税され、配送業者が立て替えて配達時に請求します。
課税価格が1万6,666円以下(税額が少額)なら原則免除されますが、リワードの申告価格が出資額ベースで記載されるため、高額なガジェット系プロジェクトでは課税されると考えておくのが現実的です。プロジェクトページに「EU VAT included」「Duties collected at checkout」などの記載がある場合は元払いです。ページのShipping欄を確認してください。関税の考え方は海外発送の通関申告書の書き方で解説しています。
届かないときの確認手順
- 1プロジェクトのUpdateを読む:遅延は珍しくありません。多くの場合、発送状況はUpdateで告知されます。
- 2発送済みか確認する:BackerKit等のマイページで「Shipped」になっているか、追跡番号が発行されているかを見ます。
- 3追跡が日本国内で止まっている:通関手続き中か、関税の請求待ちの可能性があります。配送業者からの通知を確認してください。
- 4住所の綴りを見直す:部屋番号の抜けが不達の最大原因です。マンション・アパートの英語住所を参照してください。
- 5返送された:差出人(プロジェクト側)に戻ります。再送の可否と送料負担を確認してください。
- 6それでも解決しないとき:海外発送の荷物が届かないときの対処に手順をまとめています。
GlobalShipsで英語住所を自動生成
GlobalShips(globalships.jp)は郵便番号を入力するだけで日本の住所を英語表記に変換する無料ツールです。Address Line / City / State / ZIP の欄ごとに分かれた形で出力されるため、Kickstarter・Indiegogo・BackerKitのフォームにそのままコピーできます。処理はブラウザ内で完結し、住所情報が外部に送信されることはありません。
まとめ
Kickstarter・Indiegogoの配送先住所は、日本の住所を逆順・半角ローマ字にして各欄へ振り分けるだけです。特有の注意点は3つ。出資時の住所は請求先であって配送先ではないこと、配送先アンケートのメールを見落とさないこと、そして住所のロック日までに最新の住所へ更新することです。関税は受取時に請求されるのが一般的なので、その分も見込んでおくと安心です。