ニュージーランドに入国するときは、渡航前のNZeTA(電子渡航認証)とは別に、到着時の入国申告を出します。この申告がNZTD(New Zealand Traveller Declaration)で、以前は機内で配られる紙の到着カードに記入していた内容を、オンラインで出す仕組みです。この記事では、NZTDの各欄に何を入れるか、特に迷いやすい滞在先住所と申告品(バイオセキュリティ)の答え方をまとめます。制度や画面は変わることがあるため、最新の内容は公式の案内で確認してください。
NZeTAとNZTDの違い
名前が似ているため混同されやすいですが、別の手続きです。
NZeTA(電子渡航認証) ・目的:ビザ免除で渡航するための事前の認証 ・時期:渡航の前(余裕を持って申請) ・費用:手数料と観光税(IVL)がかかる ・有効期間:一度取れば一定期間使える
NZTD(入国申告) ・目的:到着時の入国・税関・検疫の申告 ・時期:渡航の直前(受付の開始時期は公式の案内で確認) ・費用:政府の手続きは無料 ・有効範囲:渡航1回ごとに出す
NZeTAの入力はNZeTAの入力欄の書き方で解説しています。NZTDの申請で手数料を求めるサイトは、公式サイトではない可能性があります。URLが政府の公式のものか確かめてください。
入力の流れと聞かれる欄
NZTDは、おおむね次の順で進みます。画面の表現や順序は変わることがあります。
- 1渡航情報:到着日、便名(例:NZ90)、出発した国
- 2パスポート情報:氏名・生年月日・旅券番号・国籍(アプリは読み取りで入力できる場合あり)
- 3連絡先:メールアドレス・電話番号
- 4ニュージーランドでの滞在先
- 5税関の申告:現金、免税範囲を超える品物など
- 6バイオセキュリティの申告:食品・植物・動物由来の品・アウトドア用品など
- 7確認と送信
送信すると確認のメールが届きます。到着時に提示を求められることがあるため、スマートフォンで見られるようにしておくと安心です。
パスポート・便名・連絡先の書き方
- 氏名:パスポートの券面どおりのローマ字(例:Surname:SATO / Given names:HANAKO)。旧姓や通称は入れません
- 旅券番号:券面どおり。英字と数字の区別(O と 0)に注意します
- 便名:航空会社コード+数字(例:NZ90、JL99)。乗り継ぎがある場合は、ニュージーランドに到着する便の便名を入れます
- 出発した国:ニュージーランドに向かう便に乗った国。日本から直行なら Japan、シドニー経由なら Australia
- 電話番号:日本の携帯なら国番号を付けて +81 90-1234-5678(先頭の0を取る)。国番号の欄が別なら、番号欄は 90-1234-5678
電話番号の書き方は日本の電話番号を国際表記にする方法で詳しく解説しています。
ニュージーランドの滞在先住所の書き方
滞在先の欄に入れるのは、ニュージーランドで泊まる場所の住所です。日本の自宅ではありません。ホテルや宿の予約確認メールに書かれた英語の住所を、そのまま写すのが確実です。
ニュージーランドの住所は「番地+通り名、地区(Suburb)、都市、4桁の郵便番号」の順です。
- 例
- Hotel ABC, 123 Queen Street, Auckland Central, Auckland 1010
- → Address
- 123 Queen Street
- → Suburb
- Auckland Central
- → City / Town
- Auckland
- → Postcode
- 1010
- 郵便番号は4桁です。分からなければ空欄にせず、予約サイトの宿の詳細ページで確認します
- 複数の都市を回る場合は、最初に泊まる場所を入れるのが一般的です
- キャンピングカーで移動する場合は、画面の選択肢(Campervan など)があればそれを選び、無ければ最初の宿泊地やレンタル会社の営業所の住所を入れます
- 知人宅に泊まる場合は、その家の住所を書きます
ホテル名の入れ方や予約確認書の読み方はホテル予約の住所の書き方も参考にしてください。
バイオセキュリティの申告:何に Yes と答えるか
ニュージーランドは農業と自然を守るため、持ち込み品の検疫が厳しい国です。次のものを持っている場合は、申告欄で Yes を選びます。
- 食品:調理済み・未調理・乾燥品を問わず、あらゆる食べ物(お菓子、インスタント麺、ふりかけ、梅干し、お茶など)
- 植物・植物由来の品:種、果物、生花、木製品、わら製品
- 動物・動物由来の品:肉、乳製品、卵、羽、骨、毛皮
- 使用済みのアウトドア用品:登山靴、テント・キャンプ用品、釣り具、自転車、ゴルフ用品など、土や水に触れたもの
- 薬:処方薬やサプリメント(量や種類によって申告が必要)
申告すれば、持ち込めるものはそのまま持ち込めることが多く、持ち込めないものは空港で廃棄すれば済みます。申告せずに見つかると罰金の対象になります。「これは大丈夫だろう」と自分で判断せず、迷ったら Yes にするのが原則です。
釣り具や登山靴は、出発前に泥を落として乾かしておくと検査がスムーズです。
税関の申告:現金と免税範囲
税関の欄では、主に次の点を聞かれます。
- 一定額以上の現金や、それに相当するもの(トラベラーズチェックなど)を持っているか
- 免税範囲を超える酒・たばこ、贈り物、購入品を持ち込むか
- 商用の品物やサンプルを持ち込むか
基準となる金額や本数は改定されることがあるため、画面の質問文と公式の案内で確認してください。該当するかどうか迷う場合は、Yes を選んで到着時に係官に確認するのが確実です。
家族の分を入力するとき・紙の申告との関係
- 家族や同行者の分は、1つの申告にまとめて入力できる場合と、1人ずつ出す場合があります。画面の案内に従ってください
- 子どもの分も、パスポートの情報と滞在先を同じように入力します。滞在先が親と同じなら同じ住所を入れます
- 同行者の持ち物も含めて申告する形式の場合は、全員分の食品やアウトドア用品をまとめて申告します
NZTDの導入後も、便や空港によっては紙の到着カード(Passenger Arrival Card)を使う場合があります。どちらで出すかは、航空会社と公式の案内に従ってください。紙の場合も、書く内容は同じです。
オーストラリアを経由・周遊する場合、オーストラリアの入国カードはオーストラリア入国カードの書き方で解説しています。