DS-160の終盤に出てくるのが「Security and Background(セキュリティと経歴)」のページです。Part 1〜5に分かれ、健康状態・犯罪歴・安全保障・入国管理の違反などを Yes/No で答えます。ほとんどの人は全問 No ですが、ESTAが使えずにビザを申請する人の中には、過去の逮捕歴などで Yes に当たる人もいます。この記事では、各Partで聞かれる内容と、Yes のときの説明欄の書き方を整理します。
Part 1〜5で聞かれる内容(要約)
質問文は長い英語ですが、内容はおおむね次のとおりです。
Part 1:健康 公衆衛生上重大な感染症、他人に危害を及ぼすおそれのある精神・身体の障害、薬物の乱用・依存
Part 2:犯罪 逮捕・有罪判決の有無、規制薬物に関する違反、売春、資金洗浄、人身取引など
Part 3:安全保障 スパイ活動、テロ行為への関与・支援、ジェノサイドや拷問への関与など
Part 4:入国管理 不正な手段でのビザ取得や入国、退去強制、米国での超過滞在など
Part 5:その他 米国市民の子の親権に関する問題、違法な投票、税を逃れる目的での米国籍放棄など
質問文の正確な意味は画面の英語が正です。分からない単語は辞書で確認してから答えます。
逮捕歴は不起訴でも「Yes」になる質問がある
Part 2 の「Have you ever been arrested or convicted for any offense or crime...?」は、有罪判決だけでなく逮捕されたことがあるかも聞いています。
- 逮捕されたが不起訴・起訴猶予になった
- 少年時代に補導・逮捕された
- 罰金刑で終わった
といった場合も、逮捕の事実があれば Yes に当たる可能性があります。恩赦や記録の抹消があっても答えは変わらない、と書かれていることもあります。自分のケースが当たるか判断できないときは、No で済ませず大使館の案内を確認してください。
交通違反はどう扱うか
駐車違反やスピード違反の反則金(いわゆる青切符)だけであれば、一般に逮捕・有罪判決には当たらないと考えられています。
一方、次のようなケースは扱いが変わる可能性があります。
- 飲酒運転・酒気帯び運転
- 赤切符(刑事手続き)になった違反
- 交通事故で逮捕された
これらに当たる場合は、事実を確認したうえで Yes と答え、説明欄に経緯を書くのが基本です。判断に迷うときは大使館の案内を確認します。
Yes と答えたときの説明欄(Explain)の書き方
Yes を選ぶと、説明を書く欄が出ます。いつ・どこで・何があったか・どう終わったかを、短い英語で事実だけ書きます。
記入例(逮捕・不起訴) In June 2015, I was arrested in Osaka, Japan, on suspicion of assault. The case was not prosecuted and I was released.
記入例(飲酒運転・罰金) In March 2018, I was convicted of driving under the influence in Chiba, Japan, and paid a fine of 300,000 yen.
言い訳や感情的な説明は不要です。面接で詳しく聞かれることがあるため、判決書や不起訴を示す書類など、手元の記録と内容を揃えておきます。必要な書類は大使館の案内で確認してください。
ESTAが拒否された・過去にビザを断られた場合
ESTAの拒否歴は、このページではなく「Previous U.S. Travel(過去の渡米歴)」のページで聞かれることが多い項目です。ESTAが拒否された、または過去に米国ビザを拒否されたことがあれば、そちらの質問で正直に答えます。
セキュリティのページでは、ESTAの適格性質問(犯罪歴・感染症など)と同じ趣旨の質問が出ます。ESTAで Yes と答えたためにビザ申請に切り替えた場合は、ESTAと同じ事実をDS-160でも答えます。回答が食い違わないようにします。
間違えて答えたまま送信したとき
DS-160は送信(Sign and Submit)すると内容を直せません。間違いに気づいたら、新しいDS-160を作り直すのが基本です。
- 面接予約の前なら、新しい確認番号(Confirmation Number)で予約する
- 面接予約の後なら、予約の確認番号の変更が必要か、大使館の案内を確認する
事実と違う回答で通そうとすると、虚偽申告としてより重い扱いになるおそれがあります。気づいた時点で正しい内容に作り直します。
よくある間違い
①不起訴で終わった逮捕を No にする 逮捕の事実を聞く質問では、結果に関係なく Yes に当たる可能性があります。
②英語の質問を読まずに全部 No にする 質問は似ていますが、内容は少しずつ違います。1問ずつ読みます。
③説明欄を日本語で書く 説明欄は英語で書きます。
④ESTAの回答とDS-160の回答が食い違う 同じ事実には同じ答えをします。
DS-160の前後のページ
セキュリティ質問の前後で迷いやすいページです。
- パスポート情報:DS-160のパスポート情報の書き方
- 過去の渡米歴:DS-160の過去の渡米歴の書き方
- 家族の情報:DS-160の家族情報の書き方
- 職業・学歴:DS-160の職業・学歴欄の書き方
ESTAの適格性質問の答え方はESTAの質問(適格性)の答え方にまとめています。