家族旅行でアメリカへ行くとき、ESTAは全員分が必要です。1人ずつ別々に申請することもできますが、公式サイトには複数人をまとめて手続きできる「グループ申請」があります。便利な反面、代表者の情報と申請者本人の情報が混ざりやすく、そこで間違いが起きます。この記事では、グループ申請の流れと、どの欄に誰の情報を入れるかを整理します。
ESTAは1人1件・子どもも必要
ESTAは渡航する人ごとに必要です。赤ちゃんや子どもも対象で、家族全員を1件にまとめることはできません。グループ申請は「1人1件の申請を、1人の代表者がまとめて作って、まとめて支払える仕組み」です。
- 個人申請(Individual Application):1人分だけを申請する
- グループ申請(Group Application):代表者を決め、その下に複数人の申請を追加する
どちらを選んでも、1人ごとに審査され、1人ごとに結果が出ます。料金も1人ずつかかります。料金や対象者の条件は変わることがあるため、申請前に公式サイトで確認してください。
グループ申請の流れ
公式サイトでの流れは、おおむね次のとおりです。
①トップ画面で新規申請を選び、グループ申請を選ぶ ②代表者(グループの連絡先)の情報を入れる ③メールアドレスの確認(確認コードなど)を済ませる ④「申請者を追加」で、1人目の申請を作る ⑤パスポートの読み取りまたは入力、住所・勤務先・質問への回答を入れる ⑥2人目以降を同じように追加する ⑦全員分をまとめて支払う
途中で中断した場合は、グループIDで続きから再開できます。画面の文言や手順の並びは変わることがあるため、画面の表示に従ってください。
代表者(グループの連絡先)の欄の書き方
最初に入れるのは、手続きをする代表者の情報です。
- Surname(姓):YAMADA
- First (Given) Name(名):TARO
- Date of Birth(生年月日):日・月・年を画面の形式で
- Email Address(メールアドレス):申請の通知を受け取るアドレス
代表者は、グループの中で渡航する人でなくても構いません。たとえば、祖父母の旅行の手続きを子どもが代わりに行う場合、手続きする子どもを代表者にできます。
メールアドレスは、申請中と申請後の通知を受け取るためのものです。スマホで受信できる個人のアドレスにしておくと、旅行中も確認できます。
申請者ごとに入れる欄:本人の情報で入れる
「申請者を追加」から作る1件ずつの申請には、その人本人の情報を入れます。代表者の情報ではありません。
- パスポート情報:氏名・パスポート番号・発行日・有効期限・国籍
- 別名や他の国籍:本人について答える
- 住所:自宅住所(家族なら同じ住所を同じ表記で)
- 両親の名前:本人の父母の名前
- 勤務先:本人の勤務先(子どもや学生は該当なしの扱い)
- 米国内の連絡先・滞在先:本人の滞在先
- 緊急連絡先:同行しない人
- 適格性の質問:本人についての質問として答える
間違いやすいのは、勤務先や両親の名前に、手続きする人の情報を入れてしまうことです。質問の主語は、それぞれの申請者です。
子どもの分の書き方
子どもの申請は、次の書き方で足ります。
- 住所:親と同じ住所を、親の申請と同じ英語表記で入れる
- 両親の名前:子ども本人の父・母の名前(親の申請のときの「両親」とは別の人になる)
- 勤務先(Employment Information):雇用されていない扱いで「いいえ」を選ぶ
- 電話番号・メールアドレス:親の連絡先で構わない
- 緊急連絡先:同行しない祖父母など
- 適格性の質問:子ども本人についての質問として答える
パスポートの顔写真ページの読み取りは、子ども本人のパスポートで行います。兄弟のパスポートを取り違えて読み取る間違いがよくあるため、氏名とパスポート番号を1人ずつ見直してください。
記入例:4人家族をまとめて申請する
父(会社員)、母(パート)、長男(高校生)、長女(5歳)の4人の場合です。
- 代表者
- 父(YAMADA TARO・父のメールアドレス)
- 1人目
- 父の申請。勤務先 ABC Trading Co., Ltd.、両親は父方の祖父母の名前
- 2人目
- 母の申請。勤務先 Sample Supermarket(パート先)、両親は母方の祖父母の名前
- 3人目
- 長男。勤務先なし、両親は父と母の名前
- 4人目
- 長女。勤務先なし、両親は父と母の名前
住所は全員同じ英語表記にします。 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷マンション1203号室 → Address Line 1:Shibuya Mansion 1203, 2-21-1 Shibuya → City:Shibuya-ku / State/Province/Region:Tokyo
1人目で入れた表記をメモしておき、全員分そこから写すと揃います。英語の住所はGlobalShips(globalships.jp/tools/esta-address)で郵便番号から作れます。
まとめて支払うときの注意
全員分の入力が終わったら、まとめて支払えます。家族全員分を代表者のクレジットカード1枚で払って構いません。カードの名義人は申請者本人でなくても大丈夫です。
- 支払いが済むまで審査は始まらない
- 入力しただけで支払っていない申請は、一定期間で消えることがある(期限は画面の案内に従う)
- 支払い後に1人分だけ入力ミスに気づいても、まとめて取り消せるとは限らない
支払いの前に、全員分の氏名・パスポート番号・生年月日を見直してください。支払い欄の書き方はESTAの支払い欄の書き方にまとめています。
結果の確認とよくある間違い
審査は1人ずつ行われます。全員分が「承認(Authorization Approved)」になったことを、1人ずつ確認してください。1人だけ審査中(Pending)のまま残ることもあるため、出発の直前ではなく余裕をもって申請します。結果の画面は印刷するかスクリーンショットで保存しておくと安心です。
よくある間違い ①勤務先や両親の名前に、手続きする人の情報を入れる ②兄弟のパスポートを取り違える ③家族で住所の表記がばらばらになる ④支払いを忘れて申請が消える ⑤1人分の承認だけ確認して、残りを確認しない
グループIDと全員分の申請番号は、旅行が終わるまで控えておいてください。