海外の取引先へ英文のビジネスレターを送る際は、差出人(自分)の住所と宛先(相手)の住所を、決まった位置・順番で記載します。フォーマルな書式を守ることで、相手に丁寧で信頼できる印象を与えられます。本記事では、英文ビジネスレターの住所・宛名の書き方を解説します。封筒の宛名は英語で手紙・封筒の宛名を書く方法を参照してください。
英文レターの構成と住所の位置
フォーマルな英文ビジネスレターは、上から次の順で構成します。
- 1差出人住所(Sender's Address / レターヘッド):右上または左上
- 2日付(Date)
- 3宛先住所(Inside Address):左寄せ
- 4宛名(Salutation:Dear Mr. Smith,)
- 5本文
- 6結び(Sincerely,)と署名
差出人住所と宛先住所をいずれも英語で、逆順(小さい単位→大きい単位)に記載します。
差出人住所(自分の日本の住所)の書き方
差出人の日本の住所は英語で逆順に書き、最後にJapanを付けます。会社名を含む場合は会社名を先頭に置きます。
例: GlobalShips Co., Ltd. 2-16-3 Konan, Minato-ku Tokyo 108-0075, Japan
レターヘッドに会社住所を印刷している場合は、本文上部での差出人住所の記載を省略できます。
宛先住所(Inside Address)の書き方
宛先住所は、相手の氏名・役職・会社名・住所を相手国のフォーマットで、左寄せで記載します。
例: Mr. John Smith Sales Manager ABC Corporation 123 Main Street New York, NY 10001, U.S.A.
相手の役職・会社名を住所の前に入れるのがビジネスレターの基本です。
会社名・役職の英語表記
自社の会社名は登記上の英語表記、またはヘボン式ローマ字+法人格(Co., Ltd. / Inc. / LLC)で記載します。役職は英語の一般的な表記(Manager, Director, President など)を使います。会社住所の英語表記は会社・法人住所の英語表記も参考にしてください。
日付欄で DD/MM/YYYY と MM/DD/YYYY のどちらを求められているかの見分け方は海外フォームの日付入力にまとめました。
GlobalShipsで住所を英語に変換
GlobalShips(globalships.jp)は、郵便番号を入力するだけで日本の住所を英語に自動補完し、英文レターの差出人住所として使える英語表記を生成する無料ツールです。会社名・電話番号の+81変換にも対応。すべての処理がブラウザ内で完結します。
まとめ
英文ビジネスレターは、①差出人住所は右上/左上、②宛先住所(Inside Address)は左寄せで役職・会社名つき、③いずれも英語で逆順・最後に国名、が基本です。差出人の日本の住所はGlobalShipsで正しい英語表記に変換できます。宛先がオフィスビルの場合の書き方はビル名・階数・部屋番号の英語表記が参考になります。
会社の担当者宛や、ホテル・知人宅で代わりに受け取ってもらう場合の宛名の書き方は英語住所のAttn・c/oの書き方で扱っています。
レター全体のレイアウト(完成例)
欄ごとの説明だけでは位置関係が掴みにくいので、1通ぶんをそのまま示します。ブロック形式(すべて左寄せ・段落の字下げなし)が現在の標準です。
GlobalShips Co., Ltd. 2-16-3 Konan, Minato-ku Tokyo 108-0075, Japan
October 1, 2026
Mr. John Smith Sales Manager ABC Corporation 123 Main Street New York, NY 10001 U.S.A.
Dear Mr. Smith:
(本文)
Sincerely,
(手書き署名) Taro Yamada Sales Division
差出人住所と日付の間、日付と宛先の間、宛先と Dear の間は、それぞれ1行空けます。住所のブロックの中では行を空けません。ここが崩れると、体裁として最も目につきます。
日付の書き方は相手国で変える
住所の次に間違いが多いのが日付です。数字だけで書くと、相手国によって読みが変わります。
- アメリカ向け:October 1, 2026(月→日→年)
- イギリス・ヨーロッパ向け:1 October 2026(日→月→年)
「10/1/2026」と数字で書くと、アメリカでは10月1日、イギリスでは1月10日と読まれます。ビジネスレターでは月名を英単語で書けば、この取り違えが起きません。省略形(Oct.)も使えますが、フォーマルなレターでは綴りきったほうが無難です。
日付の位置は、差出人住所の下に1行空けて左寄せが標準です。フォームで数字の日付を求められたときの見分け方は海外フォームの日付入力にまとめています。
Attention・Subject・Enclosure の行
宛先住所の前後に置く3つの行があります。いずれも任意ですが、実務では使う場面が多いものです。
Attention Line(Attn:):会社宛に出すが、特定の担当者に読んでほしいとき。宛先住所の1行目に「Attn: Mr. John Smith」と置くか、会社名の下に置きます。担当者名が分かっているなら、Attn を使わず最初から個人名を宛先の先頭に書くほうが自然です。
Subject Line(Re: / Subject:):Dear の下に1行空けて件名を置きます。「Re: Purchase Order No. 12345」のように、相手が何の件か1行で分かるようにします。
Enclosure(Enc. / Encl.):署名の下に、同封物があることを示します。「Enclosure: Invoice (1)」「Enclosures (2)」のように書きます。複数の書類を送るときは点数を添えると、抜けの確認になります。
Attn と c/o の使い分け(相手の建物に自分の名前がない場合)は英語住所のAttn・c/oの書き方で扱っています。
敬称・Dear の結びとの対応
宛名の敬称と結びの言葉は対応させます。
- 相手の氏名が分かっている:Dear Mr. Smith: / Dear Ms. Tanaka: → Sincerely,
- 氏名が分からない(部署宛):Dear Sir or Madam: → Yours faithfully,(英)/ Sincerely,(米)
- 相手の性別が分からない:Dear Chris Smith: と氏名をそのまま使う
女性への敬称は Ms. を使います。Mrs. / Miss は婚姻状況を前提にするため、相手が自分で名乗っている場合を除いて避けてください。博士号・医師には Dr.、教授には Prof. を使います。
Dear のあとはアメリカ式ではコロン(:)、イギリス式ではカンマ(,)です。どちらでも通じますが、レター全体をどちらかに統一してください。
封筒・メール署名との違い
同じ住所でも、置く場所によって書き方が変わります。
封筒:差出人住所は左上または裏面、宛先は中央。レターの Inside Address とは別に書きます。国名(JAPAN / U.S.A.)は大文字で最終行に置くのが国際郵便の慣行です。詳しくは英語で手紙・封筒の宛名を書く方法を参照してください。
メール署名:レターの差出人住所を1〜2行に圧縮します。改行を減らし、カンマでつなぎます。 Taro Yamada | Sales Division GlobalShips Co., Ltd. 2-16-3 Konan, Minato-ku, Tokyo 108-0075, Japan Tel: +81-3-1234-5678
電話番号は国番号を付け、市外局番の先頭の0を落とします(03 → +81-3)。変換の考え方は日本の電話番号を国際表記にする方法にまとめています。
よくある間違い
- 1差出人住所に自分の氏名を入れてしまう:住所ブロックには会社名と住所だけを書きます。氏名は署名欄に置きます。
- 2宛先住所を日本式の順で書く:相手国の順に従います。アメリカなら番地→町名→市→州→ZIP。
- 3州名を綴りきる:アメリカの州は2文字の略号(NY, CA)がZIPの前に来ます。New York State とは書きません。
- 4国名を書き忘れる:国内便と同じ感覚で国名を落とすと届きません。最終行に必ず入れます。
- 5全角文字・全角スペースが混ざる:日本語環境で作成すると気づかずに混入します。
- 6郵便番号の位置を間違える:日本は市区町村の後ろ(Tokyo 108-0075)、アメリカは州の後ろ(NY 10001)、イギリスは最終行の手前に独立して置きます。